Hogyu Hwang "Straight, No Chaser"

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この盤もメンツ買いしたアルバムで、David Kikoski、Adam Rogers、Jeff "Tain" Wattsときたら、リーダーが知らない人でも、食指が動くってもんです。
David Kikoskiは、今年、criss crossからリーダー作が出ているが未聴。
Adam Rogersは意欲作"Dice"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64250215.html)がリリースされたばかり。
Jeff "Tain" Wattsは、"Blue Vol.2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64080134.html)がリーダー作であるが、それ以上にサイド参加で良い作品が多かった。
と、NYジャズの第一線で活躍している面々を揃えた極めて豪華な布陣。
これだけの人員を集められるHogyu "Stiger" Hwangの実力が知れるところ。韓国人の第一人者ベーシストだそうです。

メンツは、管なしギター入りのカルテット編成です。
Hogyu "Stiger" Hwang(B)、David Kikoski(P)、Adam Rogers(G)、Jeff "Tain" Watts(Ds)

演奏曲は、4曲のオリジナルと、Thelonius Monkが2曲、John Coltrane、Matt Dennisという構成。
1. Beyond
2. Beautiful Mind
3. Memories of the Desert
4. The Resistant
5. Straight, No Chaser
6. Four In One
7. Giant Steps
8. Will You Still Be Mine

冒頭のAdam Rogersを前面に据えたサウンドが個人的には結構ツボで、その後の展開を期待してしまい、つかみはokだったなと..。
さらに、中ほどでのギターソロに果敢に割り込んでくるDavid Kikoskiのピアノがまた格好良くて、そんな場面はこの後も幾度か聴けるのだが、ぞくぞくするような演奏が随所に盛り込まれる。

2曲めはピアノから入り、ベースソロが印象的なスローな曲。
その後は、ちょっと凝った演出なんかもされているが、基本はスタンダードを含めて4ビートの曲が多く登場することになる。
全般的に、Adam Rogersを前面に据えて、David Kikoskiがコントロールをするという構図での演奏が多めか。

David Kikoskiのダイナミックなピアノが、登場頻度が高く、改めてこのピアノに魅了される。
4ビートを基にした上でのAdam Rogersのギターソロが以前から気に入っているが、ここでも個人的にはなんともこの演奏が心地良く、Adam Rogersはこんなスタイルでの演奏がやっぱり素晴らしいとしみじみと感じ入る。
リーダーの Hogyu "Stiger" Hwang のベースは骨太のゴリッとしたサウンドが持ち味で、特に4ビートでの強力なウオーキングが素晴らしい。
そして、Jeff "Tain" Watts。そうでなくても、しなやかかつダイナミックなドラミングは素晴らしいうえに、ここぞというときの突進感は、やっぱり尋常ならざるものを感じさせる。

強力なウオーキングの4ビートを中心とした密度の濃い演奏を楽しむことができる。


ベストは、4曲めにしましょう。

Hogyu Hwang "Straight, No Chaser" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0757Y5PMB/)

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