"緑と風" m.s.t.

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安価なミニアルバムがリリースされているのを見つけるとチェックしていまして..。
そんなことを始めたのは、石若駿の
 "Live at The Body & Soul"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61999075.html)
が最初だったんですが、その後

魚返明未トリオ
 "STEEP SLOPE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63342279.html)
shabel
 "Restructuring of shabel"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63768113.html)
 "Null Point Exception"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63991766.html)
KIMURA HIROTO ENERGY VOID
 "Initial Stage"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64007658.html)
KYJB
 "Library one"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64041518.html)
jahguidance
 "Dawn of Dreams"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63901431.html)
Moons
 "Side Deals"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63954960.html)

等々等々と、知らないバンドの楽しい演奏をたくさん聴かせてもらいました。
本作のm.s.t.も、そんななかで出会ったユニットで、これが2作めのミニアルバム。
前作は
 "Pianium" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64140236.html)

メンツは、m.s.t.というユニットとしては、ピアノとベースのデュオらしいです。
らしいんですが、前作も本作もドラムが全曲に入り。さらにstringsが入る曲があるのは、前作と同じなので、"ものんくる"も新作からそうなりましたが、Steely Danスタイルが基本のユニットってことで理解しました。
メンツなんですが、ドラムが全曲に入るうちの2曲目に、神保彰を起用しているところがハイライト。
持山翔子(P:1,2,3,4,6、Rhodes:4,5、Keyboard Harmonica:5,6)、小山尚希(B)
神保彰(Ds:2)、山内陽一朗(Ds:1,3,4,5,6)
銘苅麻野(Vln:3)、雨宮麻未子(Vln:3)、林田順平(Cello:3)
河村泉(Viola:3,4)、中島優紀(Vln:4)

演奏曲は、持山のオリジナルが2曲、小山のオリジナルが1曲、持山、小山の共作が2曲、Debussyで全部で6曲。
1.緑と風
2.Passepied
3.願い
4.Plug in
5.Valse de Rouge
6.羅針儀

前述の通り、一時期安価にリリースされている日本の若手ミュージシャンの作品を買い漁っていたのだが最近は全部買いはしていなくて、
最近の傾向として早弾きのダンサブルなものが増えてきている印象で、店頭で手に取って(試聴して)戻した盤もいくつかあるのが実情でして..。
自blogを眺めている方にはお分かりと思うが、Fox Capture Plan、quasimode、PE'Z、SOIL&"PIMP"SESSIONS
なんてあたりのダンス系ジャズバンドがほとんど顔を出さないように、これらのサウンドを好んで聴いていないわけだが..。

本作はそれらとは一線を画した雰囲気を醸しているところが好感触なところで、リズムこそしっかりとはしているが、全体的には、美旋律の流暢なピアノを軸とした端正な曲が並び、中間ではstringsを、後半ではRhodes/鍵盤ハーモニカの優しい音色を入れて徐々に雰囲気を変えていくアルバム構成もなんだか好感触。
雰囲気としては、ニュース番組のオープニングで使えそうな4曲目のテーマとか前作を踏襲しているとは思いますが、なんだか気に入って聴いています。

ベストは、2曲めにしましょう。

"緑と風" m.s.t. (http://tower.jp/item/4596716/)

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