Shahin Novrasli "Emanation"

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Shahin Novrasliはシャヒン・ノヴラスリと読むらしいですが、アゼルバイジャン出身で幼少からクラシックで高評価を受けていた逸材らしい。
2014年リリースの下記がデビュー作で、こちらはAri Hoenigが入ったピアノトリオ作でした。
 "Bayati" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00GZZ6L66/)
そして本作が2作めになるよう。
1977年生まれで40才、幼少に才能を開花させてたとしたら作品数が少ないなと、そこが心配になるのは余計なお世話。

メンツは、ピアノトリオにパーカッションが入った4人が基本で、2曲でバイオリンが入ってくる。
Shahin Novrasli(P,Vo:6)
James Cammack(B)、Andre Ceccarelli(Ds), Erekle Kolava(Per)、Didier Lockwood(Vln:3,6)

演奏曲は、すべてShahin Novrasliのオリジナルで、全部で9曲。
1. Emanation
2. Song of Ashug
3. Saga
4. Jungle
5. Misri Blues
6. Ancient Parallel
7. Tittle Tattle
8. Yellow Nightingale
9. Land

ピアノトリオが基本となるが、ドラムによるシンバルレガートを演奏の推進力にした曲が印象的で、ピアノのキラキラしたソロが映える。

3曲めが重めの曲で、バイオリンが入り、さらにパーカッションが様々な音を入れてくることで、ずっしりと重厚感のあるサウンドで雰囲気が変わる。
続く4曲めが、ベースでの低音のリズムが鳴り響く8ビートで、雰囲気が随分と変わるのでなおさら前の曲の重さが効いてくる。
5曲めが4ビート、6曲めが本編に入るとバイオリンにボーカルが入り、特にボーカルの雰囲気が中東色の濃いもので、それまでの作風から意表を突かれる。
7曲めがビート感の強いファンクな演奏で、ピアノソロがソウルフル。
直前の曲よりおとなしめだが、流れから高揚感のピークは、この曲にある印象。

曲調としては、前半の温度感低めな演奏から、中程で少しテンションを上げてと、曲によりカラーをガラガラ変えてくるのでその変化の大きさに、うぉお?となってくるような作り。

全体を通してとは言わないが、ドラムに加えてperが入る曲がいくつかあり、それが打音を中心としたおかず的な音が多めで、ある種独特な雰囲気を醸し出していて、それが特徴的。
でも、強力なベースが全体を支配しているのは、聴いていれば明らかでしょう。

ベストは、盛り上がりのピークにあたる7曲めで。

Shahin Novrasli "Emanation" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRBQ9PF/)

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