Espen Berg "Bolge"

イメージ 1

Espen Bergは、2016年リリースの1枚めのアルバムを聴いていまして、その直後の来日ライブをもと、立て続けに聴いています。
アルバム
 "monster" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63802222.html)
ライブ
 "Espen Berg Trio (20160727)" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63799972.html)

約1年後の翌年9月(2017/9)に、次作のリリースが告知されたのですが、これが輸入盤のデリバリがなく、国内盤だけ。
そのうち輸入盤が出るだろうと待っていたんですが、まったく出る気配がないまま年末になって、ふと思い出して探したら運よく中古を見つけられたので購入してきたもの。

メンツは、前作と同じ3人
Espen Berg(P)、Barour Reinert Poulsen(B)、Simon Olderskog Albertsen(Ds)

演奏曲は、10曲のEspen Bergのオリジナルに、1曲めがsting、12曲めが有名曲をいれた全部で12曲。
1. Hounds of Winter
2. Maetrix
3. XIII
4. Bolge
5. Tredje
6. Cadae
7. For Now
8. Bridges
9. Skoddefall
10. Climbing
11. Vandringsmann (Bonus Track)
12. Scarborough Fair (Bonus Track)

前作アルバムでは、タッチ自体はそう強くない印象で聴いていたが、直後のライブでは思った以上にタッチは強めに感じていたが、本作ではライブで感じた程度には強めのタッチが増えてきているような印象。

ソロフレーズも、あるフレーズを少しづつ変化させながら積み重ねていくことで高揚感を持たせていくような感じで、これは前作でも似た手法は取っていたと思うが、もう少し明瞭になってきているように感じられる。
前作で感じた、クラシックのテイストとか、北欧ジャズらしさは、多少なりとも薄らいできているか。
曲としても、前作の印象よりは、早いテンポの曲が多く、温度感も若干上がっている。

全体の印象として、抽象的な雰囲気が減って明瞭感が増してきて、小気味良く聴かせるよに変化してきているか。
そういう意味では、孤高な雰囲気、透徹感、ひりひりするような雰囲気とかは減じられているのかもしれないが、その分気持ちよく聴いていられるようにはなっているので、このへんは嗜好の問題だとは思うが..。

ベストは、そんな中でもひりひり度が高めの2曲めにしましょう。


Espen Berg "Bolge" (https://www.amazon.co.jp/dp/B073WW74M4/)

この記事へのコメント