Mads Vinding "Yesterdays - live in Copenhagen 1997"

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Mads Vinding名義だが、Enrico Pieranunziがピアノで入った1997年のライブ音源が、今頃になって発売されたもの。
2017年のベストに挙げられている方が多くいたので落穂拾いした作品。

Enrico Pieranunziのピアノトリオ作が、好作品が多く揃っていることは言うに及ばず、Mads VindingとAlex Rielのリズム隊も、この盤以外にも共演している好コンビと言えるもの。
自blogを漁ると、Carsten Dahlがピアニストのアルバムが見つかります。
 "Six Hands Three Minds One Heart"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58489056.html)
 "In Our Own Sweet Away"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57830341.html)

このメンツでは、"The Kingdom"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00007JR8K/)という名盤を録音しておりまして、その数ヶ月後に行われたライブということで、悪かろうはずはないんですが、だからが故に買わないでいたという側面も...。(^^;;


本作の録音は、1997年11月11日コペンハーゲンのライブとのこと。

メンツは、鉄壁と言ってよいでしょう。以下の通りです。
Enrico Pieranunzi(P)、Mads Vinding(B)、Alex Riel(Ds)

Enrico Pieranunziのオリジナルを1曲含み、他はスタンダード、ジャズメンオリジナルで固めた全部で7曲。

1. Yesterdays
2. Vignette
3. Jitterbug Waltz
4. A Nameless Date
5. My Funny Valentine
6. My Foolish Heart
7. If There Is Someone Lovelier Than You

繊細でありながら、大胆でダイナミックな演奏を聴いて、Enrico Pieranunziのピアノの素晴らしさをあらためて実感している。

Mads Vindingのベースが、Enrico Pieranunziの左手が饒舌にリズムを刻むことで空いた役割分も含めて、とてもよく歌うベースを奏でる。
そんなMads Vindingに感化されてか、Enrico Pieranunziの右手がまぁ見事によく歌う演奏を繰り広げている。

トリオの3人が、それぞれに伸びやかに演奏していながら、それでいて見事な一体感を醸し出す。ピアノトリオの素晴らしさを存分に感じさせる。

冒頭に記載したEnrico Pieranunziの素晴らしさを実感したのは、この3人だからが故であることは自明でしょう。
悪かろうはずはないという先入観で聴き始め、その通り悪かろうはずはない。というかそれ以上に素晴らしい演奏をたっぷりと堪能させてもらいました。

ベストは、2曲めにでしょうか。


Mads Vinding "Yesterdays - live in Copenhagen 1997"(https://www.amazon.co.jp/dp/B071FC88QK/)

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