南博, 林栄一デュオ (20180224)

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ここのところ、No Trunksで行われる南さんのライブはほぼ聴いてまして、今回も例に漏れずにしっかり聴いてきました。
しかも、今回は、林栄一さんとのデュオという異色の組み合わせ。
と、思っていたのですが、南さんは林カルテットの一員として活動していたことがあるとのこと。
直接伺ったら、2000年前後に活動していたらしく、調べましたら情報が見つかりました。
 http://naadam.blog.shinobi.jp/-%20past%20live/過去のライブ(2000
永田利樹さんのベースに、芳垣安洋さんのドラムという布陣だったようです。

林さんのライブを見るのが久しぶりだなぁと調べたら、ほぼ1年ぶりでした。
 "林栄一As4 (20170121)" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64003194.html)


19:30過ぎにお店に赴いたところで、先客が7~8人。最終的には20人近い聴衆だったと思います。
20時を少し過ぎたところで、BGMが消え、舞台にあたる前面に2人が出ていくと、林さんが調子を見るようにちょっと音を出したところに、南さんがするっと絡んできたところから、おもむろに演奏開始。

セッティングは、いつものようにピアノが左側に移動してあり、扉の前に林さんが立つ。PAは一切なし。

演奏曲はほとんどがスタンダードで、林さんがテーマの演奏からソロに入っていくという流れに、南さんが寄り添うようにあまり強い自己主張はせずに伴奏をしていくような演奏。

大先輩との久しぶりの共演で林さんを立ててのこういう演奏かと思っていたら、南さんいわく
「3次元な演奏は普通、4次元な演奏でも主張をしていくことはできるが、林さんは5次元なんでついていくのがやっとなんだ」
と、林さんの演奏の異次元ぶりをおっしゃっていました。

たしかに、林さんのいわゆる林節を全開にした、持ち味のさまざまな音色を駆使し、唐突にフリーキーな演奏になだれ込んだり、突然違う曲のフレーズが紛れ込んだりする演奏は、聴いている側も「おっ」と思う場面があるくらいだから、合わせる側がしかも久しぶりの共演ってことで、「おっ」と思う場面が多くなるのも無理ないなと。
エンディングも、一発でビッと終わることは少なく、林さんが主導的にずるりと終わる場面が多々見受けられたか。
こういうのも、実にスリリングで面白い。

MCは両者が両者を紹介する程度で
 「林栄一さんです。」(拍手)「南博さんです」(拍手)
みたいなのが、数回あって、曲紹介をしていたのは数曲程度だったか。

前述の通りスタンダード、ジャズメンオリジナルを中心にあまり速い曲は選んではいないが、それでいてしっとりと聴かせるようなことはなく、終始スリリングな演奏を楽しませてもらいました。

1stセットが50分程度、2ndセットが40分程度にアンコールというちょっと短めではありましたが、濃密な演奏を堪能させていただきました。

終演後になんだかんだ話し込んでいたら、時間はあっという間に過ぎ、1時前に辞してきました。

次回も決まってて、6月に演るそうです。

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