梅津和時, 石田幹雄 (20180309)

イメージ 1

梅津和時に石田幹雄という初顔合わせという組み合わせに、興味津々での参戦。
前回は、南博、林栄一と、負けずにレアな組み合わせであったが、おそらくマスター村上のアイデアでのブッキングと推測。
その前は、井上銘、永武幹子なんていう、こちらも意表を突いた組み合わせを思いついているので、侮れない。

19:20過ぎにお店に赴いて、先客なし。最終的には、なぜか少なめの10人程度聴衆だったと思います。

セッティングはいつものようにピアノが左側に移動してあり、ピアノのあった位置あたりに梅津さんが椅子を置いて、座って演奏するよう。PAは梅津さんのバスクラ用に1本立ててありました。
バスクラ、クラリネット、アルトサックス、ソプラノサックスと4本も準備してあります。

20時5分くらいに開始。
梅津さんが「なにも打合せしていません」と言うと、おもむろにバスクラを吹き始めると、それに呼応して石田君もピアノを弾き始める。

曲のモチーフはほぼ出てこない、全編完全な即興での演奏。
静かな演奏から激しい演奏まで大きなうねりのように演奏される。
各人のソロが演奏されるような場面はほぼなく、終始両者のやりとりで演奏が続いていく。
梅津さんは、バスクラ、アルト、ソプラノと楽器を持ち替え、循環呼吸を頻度高く駆使した演奏はかなり気合が入っていることをうかがわせる。
真骨頂は、両者が速いパッセージでの応酬を見せる場面で、凄過ぎて、ちょっと消化できないような演奏に圧倒されっぱなし。
前半は、40分くらい休みなしの即興。

前半であれだけの演奏に圧倒されたんで、後半は、お互いの手の内がある程度把握できたからか、より過激な演奏へと昇華していて、こうなると消化しようという気も起きず、ただただ浴びせかけられる音に身を委ねるしかなす術がない。

初顔合わせとは思えない、両者の個性が良い具合に融合して、実にしっくりとした演奏を聴かせてもらいました。あぁ圧巻。

その後半は、21時15分から30分程度だったか。
アンコールに応えてくれて、これがまた、フリーインプロで終わりの見えない演奏で15分かくらいあったんじゃないかと..。

この記事へのコメント