"Animal Crackers" Kenny Werner

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Kenny Wernerの新作は、レギュラートリオによる新作。
自blogを検索すると、過去に4枚の紹介をしていますが2008年までで、それ以降はなぜか縁が途絶えていました。
2015年の"The Melody"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00W8H76JG/)とか聴いてても良いと思うんですが、この盤のジャケに惹かれたところもあるのかも..。
ちなみに過去紹介の4つは以下の通り。
 "With A Song In My Heart"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55472446.html)
 "beat degeneration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46464025.html)
 "PEACE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a46369254.html)
 "Form and Fantasy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45802918.html)

本作は、上記紹介のすべてと同じレギュラートリオで、以下の面容。
Kenny Werner(P)、Johannes Weidenmuller(B)、Ari Hoenig(Ds)


演奏曲は、Kenny Wernerのオリジナルが4曲、3人の共作が2曲に、その他3曲という構成
1. Ari
2. The song is you
3. Animal crackers
4. Breathing torso
5. I should care
6. What?
7. If I should lose you
8. Iago
9. Mechanical arm


速いフレーズのベースにテンポを取りづらいパターンを叩くドラム。
アコピの演奏に挟まれて、エレピでのソロを入れてくる。
ピアノは無機的な雰囲気を感じさせるちょっと不思議な雰囲気の1曲め。
小気味好いテーマから始まるスタンダードは、中盤から伸縮するテンポにモーダルな雰囲気を醸した作風の2曲め
4曲めは、Ari Hoenig固有のサウンドでの即興的なドラムに、シンセサイザーによる弦楽器的なサウンドを要所に配しボイスまで入ってくる。
現代音楽的ということになると思うが、これまたなんとも不思議な曲


伸縮する拍子に奔放なドラミングによる複雑に感じさせるテンポ、多種多様なリズム。
アコピを中心にしながら、エレピ、シンセも入れてくるピアノに、音程感を希薄に無機的な雰囲気を醸し出すベース。

もの凄く難解と言うわけではないが実験的なサウンドを多く含んだピアノトリオで、気持ちよくスウィング感を楽しむというよりは新しいサウンドの肌触りを楽しむような風合い。

2.5.7曲めのように、オーソドックスなリズムだったりフレーズだったりリズムだったりを入れることで、実験色を薄めてはいると思うが、まぁ好みはわかれるんでしょう。
個人的には、絶賛はしないが好きな傾向の演奏です。

ベストは8曲めにします。


"Animal Crackers" Kenny Werner(https://www.amazon.co.jp/dp/B076JS53KW/)

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