"Twio" Walter Smith III
前作が、2014年にリリースされた下記なので、4年前。
"Still Casual"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62891690.html)
このアルバムがリリースされた直後に来日ライブがありまして、それも見ています。
(20141102) (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62900495.html)
本作は基本がトリオでの演奏で、ベースを2人起用して曲によって入れ替えていることと、2曲でJoshua Redmanが客演していることが特徴と言えるでしょう。
タイトルがTwioというが、Trioをもじっているのはわかるが、たぶん Two Trio(2つのトリオ)と言いたいんじゃないかと推測。
Walter Smith III(Ts)、Eric Harland(Ds)
Harish Raghavan(B:1,2,6,7)、Joshua Redman(Ts:3,9)、Christian McBride(B:3,5,8,9)
1曲のオリジナルと、他はT.Monk、W.Shorter、G.Gryce等々という選曲。
1 Ask Me Now
2 Nobody Else but Me
3 On the Trail
4 We'll Be Together Again
5 I'll Be Seeing You
6 Adam's Apple
7 The Peacocks
8 Social Call
9 Contrafact
冒頭から、ほとんどぶっきらぼうと言っても良いくらいに奔放にサックスを撒き散らす。
ドラムとベースをほとんど付き従えるような状況にして、骨太なサックスを朗々と吹き鳴らす、硬派なWalter Smith IIIが格好良い。
曲も、しっかりとした4ビートにしっかりとした旋律の美曲を多く選んでおり、旋律の美しさを際立たせながら、その流れを崩さないような即興を繰り広げる。
ベースを2人起用して曲によって変えているが、Harish Raghavanのベースがパリッとしたサウンドを聴かせるのに対し、Christian McBrideは骨太で弾力のあるベースを聴かせ、これは曲の方向性で変えているよう。
よりハードに聴かせたい曲をHarish Raghavanが弾いている。
2曲で、Joshua Redmanが入ってくるが、そこでの2人の掛け合いが、また良い感じで、丁々発止にゴリゴリブリブリな演奏を聴かせてくれていて素晴らしい。
9曲めのほうがラフなスタイルで、アルバムの最後には似つかわしい演奏。
ベストは、もう一方の3曲めを選びます。
"Twio" Walter Smith III(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245683398)
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