後藤篤カルテット(20180409)

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後藤篤カルテットは、2年くらい前に下記アルバムが出てまして、生での聴取頻度が高い面々だったので、リリース直後に入手して楽しんでました。
が、ライブタイミングをつかめずこれまで生で見ることはできませんでした。

 “Free Size” (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63974359.html)

ようやくタイミングを合わせることができてのライブ参戦であります。

メンツは、以下の通り。リーダーの後藤さん以外は、顔見知りと言って良い面々
後藤篤(Tb)、石田幹雄(P)、岩見継吾(B)、服部正嗣(Ds)

ほぼピットインの定位置になる、ピアノが左端、ドラムが右端、真ん中後方にベース、その前にトロンボーンという立ち位置。

1stの前半はフリー濃度濃いめの演奏で、後半にいくにしたがって曲としては平易な方に移っていくが、演奏の熱気は上がり全員汗かきかきのテンションの高い演奏へと変化していく。
2ndは、平易な曲にテンションの高いソロという場面が多かったか。
こちらは、中盤でのテンションが凄かった。

大半の曲で、テーマこそ平易な分かり易いのが多いのだが、ソロに入ると、リズムの2人がテンポを気にせずフリーな演奏をしていたり、スウィンギーに4ビートになだれ込んだり、と変幻自在な演奏を繰り広げるとフロントの2人もそれぞれにそれに呼応してテンションの高い即興を繰り広げる。

(管楽器だから物理的に無理な)後藤以外は、興が乗ってくると唸り出して、唸り出すと演奏のテンションがさらに上がっていく。

後藤のトロンボーンとしては相当にキレの良い演奏はいつでも聴きどころの1つであるが、今回個人的には、岩見、服部のノリノリの4ビートに石田のソロがのる場面で、
メロディアスなフレーズからフリーなフレーズまで微妙な織り交ぜ方でとてもおもしろかったし、エキサイトした。
実は、4ビートでの石田の演奏ってのもなかなか聴けそうで聴けない(と思っている)。

4人とも根底にはフリーに近いテイストを持っているのを踏まえて、演奏する曲調がバラード(アンコールがバラードな美曲だった)からフリーに近いところまで幅広く、4者とも硬質な音を出しているので、そのハードな演奏の気持ち良さはこのバンドならではのものと感じている。
この4人の演奏、個人的にはとても面白いと思っていたのだが、今回ようやく聴くことができました。

1stセットは、定刻10分過ぎくらいから55分くらい。曲は、後藤オリジナル、石田、モンク、後藤、ケセラセラ。
2ndセットは、定刻ちょっと前から、アンコールを入れて65分くらいだったか。曲は、ほとんどが旧曲も含めて後藤オリジナルだったと思う。石田オリジナルが1曲あったはず。
お客さんも15人強くらいは入っていたようです。

このあと、5月に東北をまわるツアーが決まっていとのこと。(http://www.bloc.jp/goto510/)
もし、タイミングが合う場所がある方は、面白い演奏が聴けると思います!!
5/16 石巻
5/17 仙台
5/18 天童
5/19 坂田
5/20 新潟
5/23 新宿

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