Zycos (20180427)

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Zycosというバンドを知ったのが、どういういきさつか覚えていませんが、2013年に見たオンセントリオのライブの時に岩見さんから直接アルバムを購入して聴いています。
 "Zycos"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62212672.html)
 "GIVE IT TO ME"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62212672.html)

ライブを見る機会はなかったのですが、今年1月の町田でのライブの動画(https://www.youtube.com/watch?v=i2yVZv4ked0)を見てちょっと気になっていたところ、4月に荻窪でライブがあるのを見つけ急遽参戦してきた次第。

メンバーは、Zycosの3人にギタリストがゲストに入ります。
服部正嗣(Syn,Vib,Ds)、岩見継吾(B)、小森耕造(Ds)
Cal Lyall(g)


中央一番奥にドラム、その右にベース、その手前にギター、左側にヴィブラフォン、ドラム、キーボード、Macが並ぶステージ配置。

小森のドラムは、バスドラ、フロアタム、スネア、シンバル2枚、ハイハットにシンセドラム。
岩見のベースは、アコベに、シンセベース。
ギターは、手前にエフェクタはいくつか並んでいたか。
そして服部は、ドラムがバスドラ、ハイハット、スネア、シンバル1枚。
それに、ヴィブラフォン、キーボード、音源装置があったか。

冒頭から、ツインドラムのスネア連打にヤられる。

そうでなくても渾身の力でスネアをぶっ叩いててその音圧に圧倒されるのが、ツインドラムで襲いかかってくるからたまったもんじゃない。

テーマ的なところでのシンクロした打音、双方が乱打する音の壁が押し寄せるような圧迫感と、単独でも圧倒されるのが 2台だとさらに大変なことになる。

アコースティックベースに電気を通すことで、音色をガラッと変えてくるところが意表をつく。
さらに、シンセベースでの暴力的低音が加わる。

そして何より、服部の縦横無尽な楽器さばきでの演奏。
左手スネア、右手Vib、左足ハイハット、右足バスドラみたいな技を繰り出してみたり、と、ヴィブラフォン、ドラム、キーボードを駆使し、スティック飛ばしてシンバルずれてって、見ていてハラハラするような場面も垣間見れるほど。それでも音楽のノリは一切崩さない。

ゲストのCal Lyallは、1st set 3曲め(ちょうど中程くらい)あたりから参戦。
なんの前情報もなく連れてこられたとのことで、当初は控えめな音出しだったが、後半には、全体に溶け込みながら主張のある演奏で存在感を発揮。
今後、共演を重ねるとより良い効果が出てきそう。

もっとも、エフェクトをかけた音にループとか、自動演奏とか、いろいろやってるんで、演奏を見ていても誰がどの音色でどんな音を出しているか、全てが把握できるわけではないのだが(自爆)

アルバムではテクノポップ感を意識する文章になっているが、5年後に見た実際のライブは、エレクトロニクスを駆使しているのは同様だが、ミニマルとテクノとロックとかそのあたりを、フリーインプロでかき混ぜた、より過激で刺激的な演奏でありました。

聴衆は10人強。
1st 50分、 2nd45分+アンコールと言ったところか。
濃密な時間を過ごさせていただきました。

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