"Blues For Maggie" Zhenya Strigalev

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Zhenya Strigalevは2015年にメンツ買いしたのが馴れ初めで、次作もメンツの良さに惹かれて購入、
本作もその流れで購入を決めています。
過去作の紹介は以下の通り。
 "Never Group"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63856830.html)
 "Robbin Goodie"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63114182.html)

メンツは、Eric Harlandは残りますが、だんだん地味な面容になってきていますかねぇ..。

Zhenya Strigalev(As)、Eric Harland(Ds)、Linley Marthe(B)、Federico Dannemann(G)

演奏曲は、すべてZhenya Strigalevのオリジナルでよさそうです。クレジット表記はなさそう。
1. Not Upset
2. Pinky
3. Wondering About Swing
4. Take Off Socks
5. Happy Professors
6. Little Struggle
7. Coda Of Not Upset

リーダーのZhenya Strigalevのサックスは、要所でこそ電気処理した音で変化を見せるが基本的には生音での演奏を元にしたもの。
ただし、ギターに比べてあまり前面に出てくる頻度は高くなく、どちらかというと楽器で勝負に出ているというよりは、作曲とか編曲とかコンポーザーな方面への志向を持っている感じ。
後半増えてくる電子音も彼の演奏かも。

ベースのLinley Martheは、エレベでちょっとうねうねしたサウンドで、演奏に粘性を与えていくような演奏が主流。Jaco Pastoriusがアイドルなんだろうと思わせる。
乾いた音色のドラムで、あらためてクレジットを見直したくらい、Eric Harlandがこんな音色でドラムを叩くのも珍しいんじゃないかと思うが、このドラムが全体を締めているところは間違いのないところでしょう。

ディレイをかけてアタック感をなくしたり、2音が同時に聴こえるエフェクトとか、ちょうど石渡さんが多用するような音色を中心に、1曲の中でも様々な音色で変化をつけて存在感を存分に見せつけているFederico Dannemannのギターが本作で一番の聴きどころになると思います。

曲としては、ファンクから、oz noy、wayne krantz とかのジャズっぽいロックの範疇に入るようなスタイルが多めで、これも個人的にはとっても好きなところ。
いろんな意味でちょっと散漫な気配もなきにしもあらずではあるが楽しい演奏をたっぷりと堪能できる。

ベストは2曲めにしましょう。


"Blues For Maggie" Zhenya Strigalev (http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007586856)

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