"Big Bands Live" Maria Schneider

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Maria Schneiderは、2007年の"Sky Blue"の凄さにぶっとんで、それまでの作品を入手困難だったので丹念に中古を探して買い集め、その後のアルバムもすべて購入しているくらいにはまっています。
その全貌は以下の通り。
 1994 "EVANESCENCE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54581376.html)
 1996 "COMING ABOUT" 未紹介
 2000 "DAY OF WINE AND ROSES"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51864810.html)
 2000 "Allegresse"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55761800.html)
 2004 "Concert in The Garden"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56045240.html)
 2007 "SKY BLUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49866431.html)
 2007 "Sketches Of Spain"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a50265849.html)
 2013 "Winter Morning Walks" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61909579.html)
 2015 "The Thompson Fields"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63266151.html)

このアルバムは、2000年5月14日にSWR Big Band と共演したもので、Artist Shareからではなく、Lyle Mays盤(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63531139.html)と
Naxos系のSWR JAZZレーベルからのリリース。

メンツもすべて書き出しておきます。
Maria Schneider(Arr,Cond)
Thomas Vogel(Tp, Flh)、Claus Reichstaller(Tp, Flh)、Karl Garrent(Tp, Flh)、Rudi Reindi(Tp. Flh)、
Klaus Graf(Sax)、Marco Lacker(Sax)、Oeter Weniger(Sax)、Andreas Maile(Sax)、Rainer Heute(Sax)、
Ernst Hutter(Tb)、Marc Godfroid(Tb)、Ian Cumming(Tb)、Georg Maus(Tb)、
Martin Schrack(P)、Klaus-Peter Schopfer(G)、Dacebal Badila(B)、Wolfgang Haffner(Ds)

2枚組ですが、すべてがMaria Schneiderの作品ではなく、ディスク1はすべてMaria Schneiderの曲ですが、ディスク2は、2-6がKurt Weillの曲。
アレンジは、ディスク2の2,4曲めがRalf Schmidですが、指揮はすべてMaria Schneiderでしょう。
という曲は以下の通り。
Disc1
01.Scenes From Childhood Suite Pt.1
02.Bombshelter BeScenes From Childhood Suite Pt.2
03.Night Watchman Scenes From Childhood Suite Pt.3: Coming About
04.Allegresse

Disc2
01.Dance You Monster To My Soft Song
02.Mack The Knife
03.Trouble Man
04.Speak Low
05.Alabama Song
06.It Never Was You
07.Some Circles

ベースの一撃から管楽器によるビャーっというインパクトのある出だしの、重厚感のあるアンサンブルの迫力あるサウンドが印象的。

曲によってフィーチャーしている楽器に変化はあるが、disk1-1、disk2-1とかでのギターが場を締めているのも、このアルバムでは大きな特徴になっているか。
全体的には、同時期のMaria Schneide Orchestra のアルバム "Allegresse" で聴けるサウンドと同系統のもので、重厚さ、パワー感と、爽快感、ある種の軽さを併せ持ったもの。

Maria Schneideの変遷的にもしっくりくるところではあるが、じっくり聴いていると、Maria Schneide節とでも名付けたい、その後のMaria Schneideらしい音使いによるハーモニーも聴けて、特にdisk1-3は、まさにこういうサウンドが聴きたいという個人的希望通りで萌える。

と、ここまではdisk1の話が主体。
ピアノソロが、Lyle Mays を指向してるが、全然なっちやいないのはご愛嬌ってことでw

disk2は、前述の通り、大半がkurt Weilの曲で、2曲がRalf Schmidのアレンジ。
ここでのRalf SchmidのアレンジはMaria Schneideと比して軽快さを前面に出してきている印象。
低音をエレベにまかせて、管楽器は高音域でのアンサンブルの頻度が高め。
それと、ちょっとだけ音の厚みの付けかたが画一的かなぁ、Maria Schneideの方が独特な音を聴かせていると感じられる。

ベストは、disk1-3曲めにします。

"Big Bands Live" Maria Schneider(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007595375)

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