"Code Girl" Mary Halvorson

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Mary Halvorsonの新作は2枚組でのリリースです。
前作は、John Zohnのレーベルから出た下記で昨年末のリリースでした。
 "Paimon: Book of Angels 32" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64361528.html)

Mary Halvorsonを知ったのは2015年の年間ベスト大会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63575438.html)のときで、まだMary Halvorson歴はあまり長いとはいえないんですが、徐々にハマってきている感じで。
この時聴いたのが
 "Meltframe" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63643384.html)

本作は、ボーカルをフィーチャしていることと、Ambrose Akinmusireを起用していることが特筆事項のメンツは以下の通り。
Mary Halvorson(G)、Amirtha Kidambi(Vo)、Ambrose Akinmusire(Tp)、Michael Formanek(B)、Tomas Fujiwara(Ds)

演奏曲は、すべて詩も曲もMary Halvorsonです。

Disk1
01.My Mind I Find In Time
02.Possibility Of Lightning
03.Storm Cloud
04.Pretty Mountain
05.Off The Record
06.In The Second Before
07.Accurate Hit

Disk2
08.The Beast
09.The Unexpected Natural Phenomenon
10.Thunderhead
11.And
12.Deepest Similar
13.Armory Beams
14.Drop The Needle

アバンギルドで狂信的である種のポップ感があるような、これが変に魅力的で。はまると見事にはまる演奏。

音程だったり、音量だったり、テンポだったり、色々な要素を微妙にずらしてくるMary Halvorsonのギターの変態具合が、絶妙に心地良いw
Amirtha Kidambiのボーカルが、そこはかとなくある種の狂気を醸してきてこの両者の掛け合いによる相乗効果が独特な雰囲気に拍車をかける。

さらに、ベースとドラムが、この雰囲気を増長させるような演奏を仕掛けてきて、変なんだけど全然飽きさせない音楽に仕上げている。

そしてそして、Ambrose Akinmusireが良いところでパパッと合いの手的フレーズを入れてくるのが、これまた格好良いというか、効果的というか、良い味を出してくる。

大雑把な印象ではあるが、Disk1がメジャー系の、Disk2 がマイナー系の曲が多めの構成になっているか?
いずれにしても、この演奏にはまると、なんとも心地よい気分になるものであります。

ベストは、Disk1の 4曲めで。

"Code Girl" Mary Halvorson(https://www.amazon.co.jp/dp/B0798LFXPT/)

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