E.S.T. "Live In London"

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Esbjorn Svenssonが不慮の事故で亡くなったのが、2008年6月14日。
それから10年経過したところで、節目を意識したのか、ロンドンでのライブ音源が2枚組でリリースされたのが本作。

自分がいつからのめり込んで聴き始めたかはもう覚えていないが、このblogを開設する以前から聴いていたと思う。
現在、自blogを"E.S.T."で検索すると、2005年12月を筆頭に8つの記事が並ぶ。
中古を丹念に探してCDを入手しているので、ひと通り(たぶん、漏れなく)全部は買って聴いている。

存命中最後のアルバムが
 "Live in Hamburg"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a50836600.html)
で、おそらく存命中にリリースが準備されていた
 "LEUCOCYTE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54776568.html)
が、訃報の直後にリリースされて打ち止めかと思いきや。
その後も未発表ライブ音源、未発表スタジオ音源、リメイク版と、忘れたころにアルバムがリリースされ続けて10年ですから、それだけ需要があり、その需要を担う根強い人気があったことが窺い知れる。
今後も新しい(公開できる)音源が見つかれば、しっかりリリースしてください。
漏れなく買うと思いますので..。

メンツは当然のE.S.T.の3人。
Esbjorn Svensson(P)、Dan Berglund(B)、Magnus Ostrom(Ds)

本ライブは、2005年5月のロンドンでのライブの音源で、時期的には"Viaticum"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56186730.html)リリース直後で、前半はその"Viaticum"の曲が多め、後半は"Strange place for snow"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00006IIF4/)が多めということらしいです。
(ネタ元:http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007648375)
DISK1
01 Tide Of Trepidation
02 Eighty-Eight Days In My Veins
03 Viaticum
04 Mingle In The Mincing-Machine
05 In The Tail Of Her Eye

DISK2
01 The Unstable Table & The Infamous F (Able)
02 When God Created The Coffeebreak
03 Behind The Yashmak
04 Believe, Beleft, Below
05 Spunky Sprawl

凝ったパターンのベースフレーズをコード進行に合わせて延々と鳴らし続けるなか。ピアノが点描画のように音を撒き散らしていく。というのがESTらしさの一端を担っているのを実感

過去、もう少し3つの楽器のアコースティックでない音の効果を過大に聴き取っていたところがあったが、ここでの演奏がライブというのもあると思うが、これまで以上にEst固有のサウンドが個性を見せ、それこそがestの真骨頂であることを改めて感じ入った次第。

ジャズ感をたっぷりと保ったまますこぶる新しい響きを聴かせるピアノトリオとして、今でも古さどころか新しさをも感じさせる力を持った演奏

後半(アンコールで良いと思う)で、しっとりとしたバラードを聴かせた後、ブルース色濃いめの演奏を聴かせているのも、普段のestサウンドと違った側面を見せていて貴重な音源と言えそう。

ベストは、disk2の5曲め。一番最後の曲にします。

E.S.T. "Live In London" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07B5W77N1/)

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