山田丈造, 碓井佑治デュオ 独壇場+ (20180709)

イメージ 1

山田丈造という名前を見る機会がここのところ増えていて、どんな演奏をする人なんだ?と気になっていた。
生演奏を見る機会はなかなか得られないでいたが、アルバム上では
 Gatos Meeting "The Book Of Gatos"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64448356.html)
を聴いていて好感触な印象を持っていた。
どっかのタイミングで生演奏を聴くべきとは思っていたが、ようやくその機会を得られました。

共演の碓井佑治は普段は北海道にいるようで今回初めて知った人。
この2人に竹村一哲、越智俊介が加わった4人でのアルバムが先ごろリリース(http://ittetsu2.blog.fc2.com/blog-entry-54.html)され、その購入も画策したいと、そんなタイミングもあってのこの日ではあったんですが..。


ステージはシンプルに、右側に山田丈造のトランペット、左側にギターの碓井佑治という立ち位置。

ドラム、ベースといったリズム楽器がいないデュオなので、選んでいる曲もあまりビート感の強いものではなく、じっくり聴かせられるようなもの

山田丈造の、粗さはあまり感じられないしっかりとした意思の強さを感じさせるようなサウンドでありながら、繊細なコントロールを感じさせる音。

碓井佑治のギターが、当初ちょっとボリュームでか過ぎ、バランス崩れてる?と思うくらい音が大きいように感じられたが、基本的にはそう強くないタッチを基本としているようで絶妙にバランスしている。
フレーズとしては、ブルースを嗜好している印象が感じられるもので、左手でのビブラート、アームを使って音を揺らし、ギター本体を揺らしてみたりと、ビブラートと、いろんな技を駆使してニュアンスを変えた音を効果的に使ったもの。
ボリュームペダルを使わず、こまめに本体のボリュームを操作することとタッチで音の強弱をコントロールしていたよう。

選ばれた曲も、そんな薄井の嗜好もあったのか半分くらいはブルースを基本にしたものだったと記憶。

と、両者とも音の表情を繊細にコントロールした演奏でのコラボレーションで、熱気を感じさせながらもじっくりと聴かせる演奏で、都合5曲+アンコール1曲の演奏で、1時間強の濃密なライブでありました。

聴衆は、関係者含めて10人弱といったところだったか。

この記事へのコメント