Brian Blade "Perceptual"

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Brian BladeのFellowshipバンドの2作めです。
このアルバムだけ聴いていなかったのですが、タイミングよく聴けたのでその紹介。

過去のアルバムは以下の通りで、初作が1998年で最近作が2017年、2018年6月にはKurt Rosenwinkelが復活したライブ(https://www.youtube.com/watch?v=3DhnVAXn22k&feature=youtu.be)まで演っているので、まだまだ活動は継続される気配濃厚であります。
 "Fellowship"
 "Perceptual"
 "Season of Changes" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54082553.html)
 "Landmarks" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62687915.html)
 "Body & Shadow"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64368596.html)

メンツは以下の通り。このアルバムではJoni Mitchellのボーカルが入っているのが白眉でありますが、個人的にはギターがKurt Rosenwinkelであることの方がポイント高いです。
Brian Blade(G, Ds, Vo:9)、Melvin Butler(Ts, Ss)、Jon Cowherd(P, Org, Fender Rhodes)、
Dave Easley(Pedal Steel)、Daniel Lanois(G, Pedal Steel)、Kurt Rosenwinkel(G)、
Christopher Thomas(B)、Myron Walden(BCl, As)
Joni Mitchell(Vo:8)、

演奏曲は以下のとおり。
1. Perceptual
2. Evinrude-Fifty (Trembling)
3. Reconciliation
4. Crooked Creek
5. Patron Saint Of Girls
6. The Sunday Boys (Improvisation)
7. Variations Of A Bloodline - a. From The Same Blood/ b. Fellowship (Like Brothers)/ c. Mustangs (Class Of 1988)
8. Steadfast
9. Trembling

拍の捉えどころの難解さが際立つコンテンポラリー系の曲は、このアルバムがリリースされた頃の流行を彷彿とさせる。
最近では、ここまでこれ見よがしに変拍子、転拍子を見せつけてるような曲は少なく、やってももっと複雑なものをもっとさりげなく開陳するような手法に変化してきている印象。
とはいえそんな時代性も陳腐にはなっておらず、全般的には良い意味での程良い緩さがあってとても格好良く仕上がっていて好感触。

各人のソロも聴きどころが多く満足度は高め。
ただし、前半が主。1曲めの後半に出てくるJon Cowherdのピアノソロの格好良さ、7曲め後半のも格好良い。
多くの曲で聴けるKurt rosenwinkelの少し攻撃的なソロ。特に4曲めのソロの途中で雰囲気を変えてくるところとか思わず唸ってしまう。同じ曲のギターの後のアルトソロも格好良い。
Brian Bladeもやるときはやるよとばかりにダイナミックなドラムを披露していてこれも満足度の高さを上げている。

6曲めに、バスクラの1分程度の小品。
8曲めでJoni Mitchellのボーカル、9曲めではBrian Bladeのボーカルが入って締めくくる。

この後、ジャズ濃度がより薄らいで、アメリカーナ、ルーツ的な方面に曲調を変化させていくBrian Bladeだが、これくらいかもう少し先に進んだくらいの塩梅が聴いている側にはベストなんじゃないかと邪推。

ベストは、ちょっとだドラマチックな7曲めにします。

Brian Blade "Perceptual"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00004RCAG/)

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