Nitai Hershkovits Trio (20180714)

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Nitai Hershkovits は、ベースのAvishai Cohenに見いだされた逸材で、最初のデュオ作で度肝を抜かれた逸材。
 "Duende"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61435379.html)
このあとトリオで1枚アルバムを出して独立しています。

最初のソロ作はおいといて (^^;;
最近ソロアルバムをリリースして、このピアノが素晴らしく「生だとどんなだ?」と興味が湧いた次第。
祖のソロ作はまだ未紹介ですが..。
 "New Place Always"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07CLRYJRF/)

今回トリオでの来日ということで、これまでのトリオでのアルバムは、上記Avishai Cohenとの
 "From Darkness"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63132183.html)
と、Xavi Reijaの自主製作アルバム
 "Reflections"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64440631.html)
で聴いています。

今回の来日メンバーは上記トリオのどれとも重ならない以下の通り。
Nitai Hershkovits(P)、Or Bareket(B)、Amir Bresler(Ds)


ステージは、左からピアノ,ベース,ドラムとほぼ横並びのような配列。
ほぼ定刻に開演。
冒頭の数曲で、3者それぞれが即興を繰り広げていて、その音の強弱で主役が入れ替わるような展開の演奏からだったが、これがちょっとメリハリがしっかりしていない感じで、ちょっと捉えどころのない演奏になっていたか。
1stセットは、50分程度。

10分弱の休憩を経て2ndセット開演。
その2ndセットの2曲めで、ベースドラムが4ビートのがっつりとしたリズムの上でピアノソロを繰り広げる場面があったが、ここからドラムソロに移る直前のフレーズが鳥肌もんで悶絶した。
この曲がこのライブのベストパフォーマンスでしよう。
さらに同じがっつりのリズムの上でのソロという展開が後半の曲でもう一度出てきたが、こちらはあまり盛り上げずにドラムにソロを渡す。残念。

クラシックの素養とポップスのセンスとを絶妙にブレンドしたような、それでいて強弱、硬軟のタッチ、ダイナミックさと繊細さ、と表現の幅が広い。
そんなピアノが圧倒的に素晴らしく、さらにそんな表現を唐突にふと切り替えてくるようなその使い分けが絶妙で、さらにさらに長いフレーズからごく短いリフまでどれもが格好良い。
こんな凄いピアノだったのかとあらためて驚愕した次第。

そんなんなんで、完全なソロの演奏を期待したくなるわけだが、本編では1曲だけイントロで披露してくれただけ。

んが??
アンコールで1曲完全なソロ演奏を披露してくれ、至福のエンディングかと思いきや、さらに3人での演奏まで披露してくれ、至福の二乗ってなアンコールでありました。

今回のライブは完全に2ndセットが素晴らしかった。
アンコールまで含めてほぼしっかり1時間、もの凄い時間を満喫させてもらいました。

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