R+R=NOW "Collagically Speaking"

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JTNCのおかげで、日本ではカリスマ的存在になっているRobert Glasper。
自blogでは、Kamasi Washingtonのアルバム"Harmony Of Difference"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64300075.html)で聴いているTerrace Martin。
自blogで、2枚のリーダーアルバムを紹介しているDerrick Hodge。
 "Second"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63922465.html)、
 "Live Today"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62337503.html)
Justin TysonはEsperanza Spaldingのリーダー作で
 "Emily's D+Evolution"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63704892.html)
Christian ScottはNext Collective名義のアルバム
 "Cover Art"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61939992.html)
等々と、好き嫌い/合う合わないは別として、昨今のジャズを聴いていると避けて通れないような面々がズラりと顔を並べたアルバム。
さらにゲストが多数入るが割愛。

Robert Glasper(P,Key,Vo)、Terrace Martin(Syn,Vocoder,Sax)、Derrick Hodge(B)、Justin Tyson(Ds)、Christian Scott(Tp)、Taylor McFerrin(Syn,Beatbox)

演奏曲は、いずれも共作を含むメンバーのオリジナルだけで構成。
01. Change Of Tone
02. Awake To You
03. By Design
04. Resting Warrior
05. Needed You Still feat. Omari Hardwick
06. Colors In The Dark
07. The Night In Question feat. Terry Crews
08. Reflect Reprise feat. Stalley
09. HER=NOW feat. Amanda Seales
10. Respond
11. Been On My Mind feat. Amber Navran

冒頭の(判る人には明瞭に判る)Robert Glasperフレーズで、一気に世界観があっちに行くような作風。独特の緩さを持ったリズム、独特なパターンのビート、独特な音使いのピアノフレーズ、いかにもなExperimentなRobert Glasperサウンド。

トランペット、キーボード等ソロも多いが、バックのリズムはこのアルバムに通底している同じテイストのジャズとしては非常に新しいサウンド。
この辺は、新しいジャズの過渡的な流れで、Miles Davisが当時導入した新しいリズムと同義と解釈できるので、格好良ければ個人的には受容できるところ。

ボーカル、ラップが入る曲も当然のように含まれるが、ボーカルが入るとブラコン色が強く、ラップが入ると(個人的感覚では)ジャズ濃度が一気に下がるような印象。
これは世代的に、ラップがまだ容易に受容し難いものがあるということです。

が、冷静に考えるとラップのバックに流れているリズムと、トランペット、キーボードのバックに流れているリズムとは、あまり違いはないことと、ラップってのが内容はほぼアドリブだとしたら、フレーズではないところではあるが即興を重視した音楽という意味においてジャズっぽいと言えるのか。

とか、考えつつ何度か聴いていたら、上に乗っかるモノよりもリズムの重要性が高い音楽なのか?と思って見たり..。

ベストは、4曲めにしましょう。

R+R=NOW "Collagically Speaking"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07CF6X8QQ/)

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