"Double Rift" CRCK/LCKS

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CRCK/LCKSは、Saxの小西がリーダーの若手の敏腕ジャズミュージシャンが集まって結成したポップスのバンド
という紹介になると思います。

CRCK/LCKSのアルバムはこれが3作めで、過去の紹介は以下の通り。
 "CRCK/LCKS"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63750539.html)
 "Lighter"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210000.html)

さらに、アイドルグループのNegiccoのアルバムに参加したのがあって..。
 "Live at UMEDA CLUB QUATTRO, LIQUIDROOM"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64536045.html)

と、忙しい面々だと思うが、このバンドも精力的に活動を続けているというのは嬉しいところ。
もっとも、ボーカルが入った方が万人受けはするでしょうから、人気も出ているってことなんでしょう。

メンツは以下の通り。小西がリーダーだが他の面々が凄いというのが個人的感覚。
小西遼(Sax)、小田朋美(Vo,Key)、井上銘(G)、越智俊介(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は以下の通り。1曲めは本当にイントロ程度の内容でした。
1 Introduction
2 O.K.
3 No Goodbye
4 Skit
5 窓
6 たとえ・ばさ
7 zero
8 病室でハミング
9 Shower

普段は、ほとんどインスト(歌なし)の音楽ばかりを聴いているが、このバンドもそうだが、たまに日本語の歌詞のある曲を聴いている。
が、基本的に歌詞の内容をじっくりと聴いていることは、ほぼ皆無で、ほとんど演奏だけを楽しんでいて、歌声も音として楽しんでることがほとんど。
ではあるが、本作の前半は軽めのお洒落な内容で、後半はちょっと重ためな歌詞か。というのは気になってしまった。

2曲めが「奥渋、ニコタマ」、3曲めで「狂って」、7曲めで「ゼロになる」、8曲めでは「レコードに針を心臓に針を」...♪

演奏は、インテンポでのハリのあるビートから、捉えどころがないくらいに暴れまくる、微妙かつ大胆に抑揚をつけた石若のドラミングに。。。

シンセベースも使っているのかドロンとした低音が多めか、エレベでのメロディアスなソロも聴かせる越智のベース。
そんなリズムに乗っかって、小田のエレピを中心としたキーボードによる曲の核になるようなバッキング、エレギによる印象的なリフを中心に、曲によってアコギも披露している井上のギター。
さらに小西のエフェクト的サウンドが音の厚みを載せていく。
本業のサックスは、最後の曲の最後だけだったんじゃないか?

7曲めは、小西のエフェクト音を大幅にフィーチャーしたもの。
続く8曲めは、井上のギター(これがまた良い演奏)を中心としたアコースティックな演奏からと、演奏のバリエーションの幅の広さからして、まったくもって飽きさせないサウンド。
演奏だけで満足できるとは言わないが、この演奏があっての極上のポップスとは言える。

その最後の曲だけ小西が歌っているが、バンドとしてのあり方を示唆するという意味で理解はするが、いらないかなぁ

ベストは、2曲めでしょう。


"Double Rift" CRCK/LCKS(https://www.amazon.co.jp/dp/B07F835C67/)

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