sarah murcia "Noel Akchote" "J'aime tes genoux"

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この音源は、ずいぶん前に教えてもらったもの。
ずっと塩漬けにしてあったんですが、今さらながら聴いてみたら予想以上に良かったので紹介に至りました。

sarah murciaは、1976生のフランスのベーシストですが、これまで名前を見た記憶はなし。
そんなベース奏者に1968生の同じくフランス(こっちは男)のギタリストが加わったデュオ作で2作同時に教えてもらったもの。リリースは、2016年,2017年

メンツは、2作品ともベース、ギターのデュオ
sarah murcia(B)、Noel Akchote(G)

演奏曲は、アルバム2枚分(CDリリースは無さそう)ずらっと並べて以下の通り。Paul Motian, Kenny Wheeler, Bill Evans, Pat Metheny, Bill Frisellなどにオリジナルを混ぜ込んだような構成。

"Noel Akchote"
1 Play #101
2 20th
3 Juste Un Moment
4 Aberlied
5 Dunja
6 Partido Alto
7 Goodbye
8 Oh Caroline
9 The Bat
10 San
11 Home
12 Belle-ile-en-Mer
13 Play #202
14 Estery
15 Happy House(s)
16 Aline
17 Play #303

"J'aime tes genoux"
1 Once Around The Park
2 Heyoke
3 Nacada
4 Fiasco
5 Smatter
6 Strange Meeting
7 Amarcord
8 Abacus
9 Very Early
10 Time Remembered
11 Europa
12 Lawns
13 Plus

安定感を感じさせない揺らぎのあるサウンドと時に不協和音を混ぜ込みながら訥々と奏でるギター。力強く一音一音をしっかりと鳴らしてくるような感じでありながら全般に音数は少なめなベースというコンビネーションで、両者とも多少の揺らぎを感じさせる音で、両者の揺らぎのズレが、心地良くもあり、気持ち悪くもあるような独特なテイストを醸し出す。

テンポを明瞭に刻むことはないがそれとなくテンポ感の感じられるような演奏と、1つめの7曲め、9曲め、2つめの6曲め、10曲めとかのような明確にテーマが判別できる曲とが塩梅良く混ざっていて飽きずに聴かせる。

と、書いてきたが、楽器構成、選曲、音数の少ない全体の雰囲気から類推できるかもしれないが、このデュオは、明らかにCharlie Hadenの諸作あるギターとのデュオ作を範としてリスペクトしていることが判るものです。
さすがに、あそこまで滋味深い演奏とはさすがにいかないが、野太い低音がよく効いていて当初予想していたより、てんで聴き応えのある演奏を楽しむことができるのでありました。

ベストは、1つめの11曲めにしましょう。


http://sarah-murcia.fr/Sarah-Murcia-Noel-Akchote-101

http://sarah-murcia.fr/Sarah-Murcia-et-Noel-Akchote-J

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