Happy Hour "Last Order"

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前作は、2015年にリリースされていましたが、そのときは片山広明名義でアルバムタイトルが"Happy Hour"でした。
 "Happy Hour"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63197838.html)

このメンツでライブも見ていまして、その時の記録が下記。
 “Happy Hour"(20150626)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63249022.html)

これ以降も、コンスタントに西荻窪"Clop Clop"とかで演奏をしているのは知っていましたが、あまりいろんなライブハウスに行きまくっても際限ないので赴いてはいません。
そんなこんなで、4年ぶりの新作が出たってんでいそいそと買ってきた次第。

メンツは不変の以下の4人。
片山広明(Ts)、石渡明廣(G)、早川岳晴(B)、湊 雅史(Ds)

演奏曲が、以下の通り。片山さんの好きな曲が並んでいるような感じ。
Drunkensteinなんて古い曲を演っていて、ちょっと楽しみ。

1. Lady's Blues
2. Drunkenstein
3. A-zone
4. Hymne a l'amour
5. Hallelujar
6. りんご追分

石渡の特徴的なギターによるイントロからそろっとドラムが紛れ込むと、片山のサックスがビビっとリフを挟み込むオープニング。
この気だるい雰囲気がなんとも味わい深い。
石渡の露払いに片山のちょっとこぶしの効いたブルージーなサウンドが心地良く響く。

2曲めが、"そーかなあ"(https://www.amazon.co.jp/dp/B0000564O7/)に入っていた古い曲の再演。
片山の奏でるイントロから、石渡とのユニゾンでのテーマ。続く石渡のソロでの早川の掛け合いと息を持つかせぬ展開。

以後も、石渡、早川が肩で風切ってずずっと前に出てくると、ここぞというところで、満を持して親分片山登場と言った、そんな流れを想起する演奏が繰り広げられる。
そんな硬派な雰囲気を醸しながら、それでいて、どことなくヨレッとした雰囲気を感じさせる(実際の演奏はそんなことはないが)、そんな作風がlast orderの酩酊感を醸していて楽しい。

後半が、愛の讃歌、ハレルヤ、リンゴ追分と濃い演奏の3連荘で締めくくられ、いずれも、ライブでは演奏頻度の高い曲と思われるが、やり過ぎなほどにたっぷりと情念を湛えたドロりとした演奏で、本領をたっぷりと楽しませてもらった、お腹いっぱいてな様相。

ベストは、そんな本領曲から5曲めを選びたいと思います。


Happy Hour "Last Order"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07F52GWMT/)

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