Theo Hill "Interstellar Adventures"

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Theo Hillは、2015年のSmallのライブ盤で聴いています。
 "Live at Smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63104171.html)
が、その後は特に気にもかけず..。

先ほど調べたら2017年にトリオ作がリリースされていて
 "Promethean"(https://www.amazon.co.jp/dp/B06XHQCR9V/)
そして本作が3作めのリーダー作で、1982年生の中堅というより若手に近いことをあらためて知りました。

本作の購入動機は、Theo Hillという名前を憶えていたことと、Rudy Roystonが入っていること。
と、なんでかジャケットに魅かれたところ。
ベーシストのRashaan Carterは、黒田卓也の"Zigzagger"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63889659.html)のベース奏者でした。
Theo Hill(P)、Rashaan Carter(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、Theo Hillのオリジナルが5曲に、いろんな人のジャズメンオリジナル5曲という内訳。
1. Interstellar Adventures
2. Black Comedy
3. Retrograde
4. Cyclic Episode
5. The Comet
6. Gyre
7. Thorn Of A White Rose
8. Revelations
9. For Those Who Do
10. Enchanted Forest

ちょっと特徴的な左手の動きが面白く、
曲に合ってはいるけど、ちょっとだけ「ん?」な音を混ぜたようなコードを、微妙にテンポからずらしたタイミングで入れてくる。
その頻度がまた微妙に多からず少なからずで、思わず耳が左手の動きを追ってしまう。
右手も高音部を多めに使った硬めのタッチでの速いフレーズでよく歌っていて好感触。

3曲め、7曲め10曲めでエレピを使っているが、軽めの音色と相まってコロコロと滑らかに繰り出されるフレーズが気持ち良い。

Rudy Roystonの音数の多いドラムが、ちょっとやかましい感じもあるが、良く演奏を煽っていて熱気のある演奏に貢献している。
曲調からして音数が多くないと面白くないのは自明だが、場面によってはそれでも過多なイメージを抱くのは・・まぁ許容範囲でしょう。

ビート感と、演奏の推進力をドラムに任せているので、ベースのRashaan Carterは、メロディアスなフレーズを多用してピアノの右手との掛け合いなんかも見せていて良いコンビネーションを見せる。

高めの温度感の速めのテンポが気持ち良い演奏をほぼ全編にわたって楽しめる。

ベストは、4曲めで


Theo Hill "Interstellar Adventures"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07CBLRXNS/)

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