後藤篤カルテット(20180927)

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後藤篤カルテットはCDはリリース直後に聴いていて、とっくのとうに紹介済みなんですが、
 "Free Size" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63974359.html)
その演奏を生で堪能する機会を得るのに時間がかかってしまい、ほぼ2年後の2018年の4月のことでありました。
そのときのレポートは、
 後藤篤カルテット(20180409)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64466324.html)

で、次に見るのは、地元のお店でのライブを口説いて開催する時だと漠然と思っていたんです。(信憑性薄)
メンツ的にも編成的にも絶対に地元のお店で演奏できると確信していたんですが、そんな提案をするタイミングをなんだかんだで逸していたら。。。
ちょうど、MAD-KAB-at-AshGate(後藤氏参加のバンド)の新作がリリースされるタイミングで、
 前作は購入&紹介済み
 "FUNNY BLUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62934401.html)
昼のPit Innのライブがありまして、CD入手(前日に持参されるのを確認済)も兼ねてライブを堪能してこようと思ったのが前日のこと。
9月の後半なんて期末のギリギリの仕事的には慌ただしそうなのを傍目にしらっと半日お休みを強奪して参戦してきた次第。

開場待ちしている酔狂な御仁は皆無で開場5分前(13:55)着でポールポジション。
最終的には、お客さんは20人弱くらいは入っていたか。

開演は予定時間を5分も過ぎたところから。
ピアノは定位置。中央奥に岩見のベース。その前に後藤のトロンボーン、右のちょっと奥めに服部のドラムというステージ配置。

冒頭、ちょっとシリアスめな雰囲気からスタートしてスタイルを変えてきたか?と少なからずビビったが、徐々にいつもの熱い演奏へとなだれ込んで、密かに"これこれ!!"とほくそ笑んだのでありました。

演奏は、いつもの常套なのか今回のパターンなのかは??ではあるが、いろんな趣向のイントロの後、後藤によるテーマからソロと続き石田のソロへという展開が基本で、そんな流れの曲が大半であったが。

この石田のソロがクセモノで、興が乗ってくる(たいがいどの曲も盛り上げてくるが、テンションの高さは、曲が理由ではないが、曲毎に結構変化する)と演奏がどこに行っちゃうかわからなくなるようなスリリングに発展していくところが、なんといっても大いなる聞きどころになっている。

いずれの曲も、1曲の中にハードバップな演奏からフリーな演奏までいろんな要素が入り込んでくるような状況で、息をも持つかせぬような展開がなんとも楽しい。

今回、特に石田のフリーな展開でのエンジンの掛かり具合が良い感じで、エキサイトでウハウハな演奏をたっぷりと堪能できた。
特に2nd setで、ベースの音量をちょっと上げた(のは石田の助言)のは見事だったと思う。

こうなると、他の3人の演奏がいつも通りと聴こえてしまうところが歯がゆいが、この3人あっての今回際立った演奏であることは間違いのないところ。

1st setが、5分遅れの1時間弱で、2曲やってMCその後3曲演奏だったか。半分がこのカルテットで聴いたことある曲だった気がする。
2nd setは、5分早いスタートでの50分くらい。3曲やってMCその後2曲演奏という流れだったと記憶。
アンコールは拍手が鳴り止んじゃって(孤軍奮闘したかったが..)残念ながらなし。(聴きたかった。)


夜の部が、板橋文夫オーケストラで、後藤氏ダブルヘッダー。
より熱そうな演奏が聴けそうで、きっと続けて聴く人も多いんだろうなと思いつつ、残念ながら今回は聴けずに、辞してきました。

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