"RELOADING CITY" ものんくる
発売は同じソニーのようなので大移籍ってわけではなさそう。
これまでの作品は以下の通りで、メジャーデビュー前のアルバムを1枚持っています。
"SARA"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62448433.html)
"飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62039921.html)
"南へ"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62945770.html)
"世界はここにしかないって上手に言って"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210001.html)
メンツは、たしか前作から2人で"ものんくる"を名乗り、他のミュージシャンをゲストとして招いてアルバムを作っているが、本作は約半数は他の奏者のクレジットがあるが、残りの半分は角田がすべて演奏しているということなんでしょう。
そういう意味では、演奏という意味でのジャズ濃度は薄まっていることは想像できます。
さらにゲスト参加しているミュージシャンに知ってる名前が少ない。
前作は知ってる名前(=ジャズ系)が多かったが、今回は宮川純くらいか..。
角田隆太(B,G,Kb)、吉田沙良(Vo)
小川翔(G:1,2,3,4,7)、宮川純(P:1,2,3,4,7)、伊吹丈裕(Ds:1,2,3,4)
田島華乃(Vln<Viola:4)、須原杏(Vln<Viola:4)、関口将史(Cello:4)
収録曲は3曲目がポルノグラフィティで、他はすべて ものんくる のオリジナル
01 RELOADING CITY
02 夕立
03 アポロ
04 魔法がとけたなら
05 HOT CV
06 RELOADING CITY(tofubeats remix)
07 何度でも繰り返し夢見る
一聴して最初に感じたのが、音域であまり無理をしない範疇での歌唱だなぁというのと、特徴的な高音域がないのが理由だからか、声音が少し変化しているようにも聞こえたこと。
それと、具体的な事例があるわけではないけど、どことなくジャズ由来のポップスだったものが、ポップス由来のポップス(あえて変な表現)に変わったような気がする。
3曲めに入るポルノグラフィティが違和感なく溶け込んでいるのは、そんなところが理由のような気がする。
菊地の影響度が、しっかりジャズ方面に向いていたことが逆説的に判ったということか。
歌詞から「ボク」がなくなり、哀しみの表現にリアリティが加わってきて、そして全体の雰囲気に落ち着きが出てきたか。すべて、そんな気がするって程度の変化。
演奏としては、前述の通りミュージシャンを揃えた曲が4曲と限られていて演奏を聴かせてる部分も少なく、こういうところもポップス濃度が上がっているが故か。
強いて言えば、1曲め後半の乱れ打ち的な宮川のソロが演奏面での聴きどころになっているか..。
ベストは、ジャズ聴きとしては、1曲めにしときます。
ものんくる"RELOADING CITY" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07FDN2LR7/)
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