"Live From The Cotton Club Tokyo" Joey Calderazzo

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Joey Calderazzoの新作は、日本でのライブ。
Joey Calderazzoというと、Branford Marsalisバンドのレギュラーピアニストでありますが、ここのところ
そのBranford Marsalisが新作を作っていないので

2015年の前作はメンツの異なるトリオ(+ゲスト)というものだったが..。
 "Going Home"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63139491.html)

その前にリリースされている2013年のライブ作が同じメンツで作られたものだったので、この3人がレギュラーで活動しているトリオなのかもしれません。
 "Live"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62067742.html)

本作は、2017年2月に行われた丸の内のCotton Clubで行われたライブ。

メンツは、レギュラートリオと思われる下記3人
Joey Calderazzo(P)、Orlando Le Fleming(B)、Donald Edwards(Ds)

演奏曲は、オリジナルが5曲とBen Wolfeの1曲で全部で6曲。
1 Hats Off To Rebay
2 Clanna
3 One Way
4 Manifold
5 Free
6 The Mighty Sword

1~2フレーズごとにジャーンとピアノを鳴らして、演奏を切っていくような4ビート基調のモーダルな1曲め。
曲としての抑揚が希薄なので地味ではあるが、ジャーンが程良い緊張感を作っていてなんだか心地良い。

続く2曲めがスローなラテン調の曲。
丁寧に演奏されるコロコロとよく歌う右手の演奏がもちろん主役だが、左手のフレーズもよく聴いていると実は結構面白い。
3曲めがミディアムスローな4ビートのくつろぎ感のある演奏。淀みなくするすると繰り出される心地良いフレーズに身を任せてゆったりと時を過ごすような雰囲気。

全体に、熱気高めの粒立ちのある演奏ではあるが、その中でもしっかりと緩急のメリハリをつけた演奏で、パワー漲る強い打鍵でのソロ、雰囲気たっぷりに奏でる美旋律、粒立ち良く跳ねるように奏でる旋律、丁寧に弾き倒していくバラードな旋律と、アグレッシブ方面に表現力豊かな演奏は気分的にもノリ良く楽しめる。

いづれの曲もライブだけあって10分前後としっかりと料理していて、それぞれの曲がそれぞれしっかりとした聴きごたえのあるものに仕上がっている。

ベストは最後の曲にしましょう。


"Live From The Cotton Club Tokyo" Joey Calderazzo(https://www.amazon.co.jp/dp/B07FSX1Y9F/)

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