Charles Owens "Live at Smalls"

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ほとんどライフワーク的に買い続けている"Live at Smalls"シリーズではありますが、聴ける分はひと通り聴いておりまして1つブログを作って、そこに(ほぼここに書いてある文章のままですが)順番にまとめて保管してあります。
 「Live at Smalls」を一望できる記録 http://live-at-smalls.blog.jp/

以前はsmallsストア(https://www.smallslive.com/)で直接購入してもそう高額でなく、さらにディスクユニオンが国内流通させていて
入手も比較的容易だったんですが、ここのところ、smallsストアは値上げ、ユニオンも輸入盤を少量だけ扱う程度で、再入荷もしてないんじゃ
ないかという

近作は以下の通り。
SL0050からSL0052の"Live at Mezzrow"は、Smallsでのライブじゃないから除外してw
それでも、URLが書かれていないのは入手出来ていない

Nick Hempton "Live at Smalls" SL0053 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64480869.html)
Spike Wilner & The SmallsLIVE All Stars "Live at Smalls" SL0054
Ian Hendrickson-Smith "Live at Smalls" SL0055
Eliot Zigmund "Live at Smalls" SL0056 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64475241.html)
Charles Owens Quartet "Live at Smalls" SL0057 (本作)
Mike DiRubbo Quartet "Live at Smalls" SL0058 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64597249.html)
Duane Eubanks Quintet "Live at Smalls" SL0059

2テナーのピアノレスカルテット
Charles Owens(Ts)、Joel Frahm(Ts)、Alexander Claffy(B)、Ari Hoenig(Ds)


演奏曲は、以下の8曲だが、Interludeは2分前後の短い曲なので実質は6曲。
8曲めがオリジナル(たぶん即興)で、4曲めがRadio Head。他は有名曲でしょう。

1 Cheryl
2 The Shadow of Your Smile
3 Interlude 1
4 15 Step
5 'Round Midnight
6 Interlude 2
7 You and the Night and the Music
8 Goodnight Blues


Alexander Claffyの盤石のウォーキングに導かれてCharles Owensのテナーが骨太のゴッツリとした即興を4分半と長時間繰り広げる。
続いてJoel Frahmのユーモラスでメロディアスなソロ。こちらも3分は演奏していて、がっつり。
この後、ベースソロ、4バースと展開していって13分過ぎの最後のテーマだけユニゾンで畳み掛ける1曲め。

2曲めはCharles OwensのテーマにJoel Frahmが合いの手を入れていく2管での真っ当な冒頭からすぐにソロに移行して、ここでもたっぷりと時間をかけた即興を繰り広げる。
いずれも、フリー要素皆無にがっつりと硬派な4ビートジャズを聴かせ、そのほとんどがハードなサックストリオ然とした演奏を聴かせる前半。

後半は、両者の掛け合いでの演奏が増え、バップ色の濃い、その分硬派な演奏という感じは希薄になるが、その分聴きやすい演奏になっているか。
おそらく演奏する側も体力的につらいなんて事情がありそうだが、ハードな演奏に疲れてきていたら、良いタイミングで良い塩梅の演奏が楽しめるようにできているとも言える。

全体を通して、Ari Hoenigがビシッビシッと演奏を締め、さらにお得意のメロディ奏法なんてのも繰り出して、ハードな演奏もバップ色の濃い演奏も、サックスの1フレーズとかユーモラスな場面なんかもチラつかせ、思わずニヤついてしまうような展開とか、なんとも楽しい演奏が繰り広げられる。

ベストは、ハードさが少し薄れてきたくらいの塩梅の4曲めです。


Charles Owens "Live at Smalls"(https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007618600)

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