"Both Directions at Once: The Lost Album" John Coltrane
この前が、3月2日にBirdlandでのライブがあったようなので、(https://www.jazzdisco.org/john-coltrane/discography/ 調べ)Johnny Hartmanとのレコーディングに向けてのウォーミングアップだったのか、録音しているくらいだから、翌日の演奏でアルバムに足りないときの補充音源として録音していたのかと邪推が進む。
実は、このアルバムは買っていません。
このレギュラーカルテットの正規リリースのアルバムのすべてを聴いていないうえに、翌日録音の"John Coltrane and Johnny Hartman"ですら、まともに聴いていない体たらく。
そんなんで、この発掘音源を買うのはいかがなものかと自問して、購入を見送っていたのでありました。
とはいえ、聴く機会をいただいたのでしっかり拝聴させていただいた次第であります。
メンツは、お馴染みの4人
John Coltrane(Ts,Ss)、McCoy Tyner(P)、Jimmy Garrison(B)、Elvin Jones(Ds)
演奏曲は以下の通り。未発表の曲も含まれます。
1Untitled Original 11383
2Nature Boy
3Untitled Original 11386 (Take 1)
4Vilia
5Impressions
6Slow Blues
7.One Up, One Down
しっかりとJohn Coltraneのブレない盤石なサウンドを堪能することができるというのが第一印象。
通して聴いていて、一番耳に残るのは、Jimmy Garrisonのベースで、フレーズ的には派手な立ち回りをしてはいないが、そのゴツゴツいう音色による無骨なサウンドが実に耳に心地良い。
McCoy Tynerは全部で演奏してないようだし、バランス的にもあまり前には出てないので一番目立ってない印象。
Elvin Jonesの演奏はさすがに揺るぎないものがあり、バッキングからソロまで、怪演、快演を轟かせる。
とつらつらと書いたが、前述の通りこれまでのJohn Coltraneの正規リリース盤の全てを聴いているわけではないので、発掘盤を聴く資格があるとは思えず。
こんな偉そうなことを言える資格もあったもんじゃない。
せめてこのカルテットのしかも アセンション前だけでも全貌を聴いていたなら。。。それすら聴ききっていない体たらく。
そっちから先に聴けよと、自戒。
演奏のクオリティも、録音のクオリティも特に劣るような気配は感じられず、もしJohnny Hartmanとのレコーディングに向けてのウォーミングアップではなく、リリースも視野に入れての録音だったとしたら、前述のとおりJohnny Hartmanのアルバムの予備音源というだけでリリースを止めていたのならもったいないことである。
いずれにしても、John Coltraneの評価が高いところで定まった現代において、これまで聴いたことのないJohn Coltraneの音源が聴けることは、このうえないことであるのは間違いない。
ベストは、7曲めに
"Both Directions at Once: The Lost Album" John Coltrane(https://www.amazon.co.jp/dp/B07D4ZWCHX/)
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