世田谷トリオ(20181011)

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連日のライブ参戦は、諸々の用事の合間に空いた時間を有効活用にと赴いたが、実は後の予定(中川ヨウさん主催のMichael Brecker研究@慶応大学。ここでの出会いも濃すぎました!!)がちょっと忙しくなったが、それ以上に濃い演奏を堪能できたので無問題です。

お客さんは20人弱くらいは入っていたか。ほぼ定刻に演奏開始。

高橋佑成(P)、岩見継吾(B)、吉良創太(Ds)

1stセットは、高橋のオリジナルが1曲と、他はエバンス、デイビス、エリントンと有名だがが並ぶ。
2ndセットは、オリジナル、ガレスピー、ザッパ、メセニー(travels,80/81)といった選曲だったか。


前回そんな感じではなかった気がするが、今回の演奏は…。
ベースの岩見君とドラムの吉良君とが結託して暴れまわれるだけ暴れまわっているのが強烈な個性を放っていて。
高橋君は曲の提示に徹しているくらいに、実際にはフリーにすら踏み込むほどのしっかりとしたソロも披露しているが、淡々とテーマを弾いているような印象に感じさせるほど。
ドラムが曲のあいだ中、ピアノソロもベースソロも関係なく、休む間もなくさまざまなパターンでの演奏をするのに加え、他のメンバーの演奏に過敏にちょっかいを出し、ずっとソロを演り続けているような状態だからそんな印象にもなるってもん。

ベースもほとんど休まず、ウォーキングからボウイングからフリーからと大熱演。

ピアノだけがドラムソロとか弾かない時間があったか(失礼)。
というくらいの演奏で、ピアノトリオというには…な気もするが、これはこれで最高に面白い。

お互いがお互いの手口を知り尽くしているから、待ち伏せて脅かすようなリフを入れてきたり、逆にはぐらかされてタイミングを掴めずあたふたしたり。丁々発止でありながら、特に岩見、吉良が率先して誰かにいたずらを仕掛けてやろうってくらいの意気込みなんで、張り詰めたような緊張感は感じられず。
終始笑いながら演奏を聴いているような状態。

そんな熱い熱いライブなのに、汗をかいているのは岩見君だけで高橋、吉良の両氏は汗をかいている気配が見えないのもちと異様な光景。

1st 55分くらい、2ndも55分くらいにアンコール(チェロキー)にも答えてくれて、てんこ盛りってくらいに濃密なライブを堪能させてもらいました。

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