Mary Halvorson "Maid With the Flaxen Hair"

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Mary HalvorsonとBill Frisellの共演盤なんてものがリリースされました!!
Johnny Smithのトリビュートと題されていますが、どうやらBill FrisellがJohnny Smithの弟子だった時代があったようで、良い弟子ではなかったらしいが、ここにきて再評価トリビュートということになったらしい。
そこでMary Halvorsonを共演者に選ぶセンスってのにも驚愕を覚えるが。。

2ギターによる演奏集です。
Mary Halvorson(G)、Bill Frisell(G)

演奏曲は以下の通りで、たぶんJohnny Smithの愛奏曲を並べたものと推測。
01 Moonlight in Vermont
02 The Maid With the Flaxen Hair
03 Scarlet Ribbons for Her Hair
04 In the Wee Small Hours of the Morning
05 Shenandoah
06 The Nearness of You
07 Black Is the Color of My True Love's Hair
08 Old Folks
09 Misty
10 Walk Don't Run


冒頭からMary Halvorson独特の微妙に歪ませ、外してくる音が印象的で、その後も普通のフレーズの端々のいたるところでそんな個性的な変態フレーズを頻発してて、これを不快に感じるかおもしろがれるかか、この盤を楽しむための大いなる踏み石になっていそう。
そもそもMary Halvorsonという名前に反応してこの盤を聴いているなら後者の人種であることは間違いないとは思うが。このサウンド、この演奏を聴くことこそがこの演奏の最大の聴きどころでしょう。

ギターサウンドは、両者ともセミアコにエフェクタも使わない素の音をベースにして、たまにMary Halvorsonが音色を変えてくるようなもの。

曲としては概ね聴き知ったものが大半で、そんな曲をBill FrisellがBill Frisellの好みそうなテンポで、彼の個性は小出し程度に出しつつ、演奏の骨格を作っていく。

そんなBill Frisellな雰囲気がそこはかとなく漂うような演奏をベースにして、Mary Halvorsonが、近づいたり遠のいたりしながら絡みつくギターと、前述の変態フレーズを繰り出してくる。

まったく違うシチュエーションで、両者のギターサウンドを聴いている身としては、どっちを主体にして聴くか(聴かされるか)で聴く気分が大きく変わってくるところが、面白くもあり、歯がゆくもあり かなぁ。

ベストは、9曲めにします。

Mary Halvorson "Maid With the Flaxen Hair"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07DKSXFSK/)

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