世田谷トリオ "Live Bootleg Vol.1"

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世田谷トリオは、2015年頃に下北沢はApolloで活動を開始したピアノトリオで、3人が世田谷在住ということでの命名らしいが、最近の公式では、出会った場所が世田谷区(下北沢は世田谷区)故の命名としているようです。まぁ、居住地は個人情報なんでね..。

このバンドは、過去に1回ライブを見ているのと、1枚アルバムをリリースしています。

ライブ観戦が先で、2016年のPit Innの昼で、約2年前。
 "世田谷トリオ (20160908)"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63849052.html)

その約半年後の今年4月頃?にアルバムリリース。一般流通はしていないのでライブ会場等での入手に限定されますが、これもしっかり入手済
 "Introducing Setagaya Trio"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64491031.html)

現在も精力的に活動中で地方ツアーもこなしています。最近も北関東長のツアーなんてのをやってました。

本作は、先日の後藤篤カルテットのライブの際に販売していたのを入手したもので、タイトルを手書きしたCD-Rにコピー用紙そのまんまのジャケという体裁のもの。
ライブではありますが、何時の何処のライブかとかそんな情報は一切書かれていません。

最近、こういった一般流通させないで手売りするアルバムをリリースする例がとても多くなってる印象。
先日聞いた話だと、100枚程度でも安価にプレスもできるようなので、CD-Rにコピーする手間を考えたらプレスしちゃっても良いんじゃないかというのは..。

メンツはいつもの3人。
高橋佑成(P)、岩見継吾(B)、吉良創太(Ds)

本作はそのVol.1で演奏曲は以下の通り。
アルバムではオリジナルが主体でしたが、実際のライブの通りスタンダード多めの構成になっています。
このトリオとしてはこっちが本領でしょう。

1 Tea for Two
2 Birdsong 80/81
3 Don't Stop The Carnival
4 Wild Horses
5 Well You Needn't
6 Mellow
7 Wig Wise
8 Unforgettable

ラグタイムかと思わせるゴージャスなサウンドで奏でられるTea for Twoはご機嫌な演奏でありながら、フェードアウト。

続くBirdsong 80/81がビート感希薄な演奏からテーマを小出しに盛り上がりドラムソロで終わる10分超えの大作。
サンバ調のリズムにMichel Camilo バリのラテンフレーズを繰り出してくるDon't Stop The Carnival。
その後も、バラード、4ビート、エレピでの演奏、とさまざまなスタイルの演奏が詰め込まれ、曲ごとに雰囲気の異なる演奏が次から次へと出てきて百花繚乱的でありながら、散漫な印象にならないのは、なんらかの共通項が機能しているってことなんでしょう。

惜しむらくは、多くの曲がフェードアウトで終わっているところで、CDリリースを前提にした演奏ではないので、1曲にたっぷりと時間をかけていたであろうことと、CDでは多くの曲を聴かせたかったという思惑とのせめぎ合いがあったことをうかがわせる。


ベストは、5曲めにします。

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