Big Heart Machine "Big Heart Machine"
これは、挾間美帆が指揮をしているということで告知が合って買いを決めたもの。
他は特に情報もなかったんですが、挾間さんのやってることはちょっと気にしておこうといったところ。
ここのところ、Maria Schneiderを筆頭にビッグバンド、ラージアンサンブルは活況を呈していて、挾間美帆 (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63486002.html) 、Darcy James Argue (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63940296.html) 、Christopher Zuar (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63813851.html) といった面々がつい最近では、宮嶋みぎわ (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64604442.html) が年ベスト候補になるくらいの好作品をリリースしていて、まだまだ良い演奏が聴ける可能性を感じているところ。
そういう意味でも、本作を聴いてみたい衝動はかなり高めではあります。
メンツは以下の通り。細かくは見ていませんが書き出すだけは書き出しておきます。
Miho Hazama- conducter
Charlotte Greve(Ss,As)、Brian Krock(As,Cl)、Timo Vollbrecht(Ts,Ss)、Paul Jones(Ts,Cl)、Jay Ratmann(Bs,BCl)
John Lake(Tp,Flh)、Nolan Tsang(Tp,Flh)、Cody Rowlands(Tp,Flh)、Kenny Warren(Tp,Flh)
Nick Grinder(Tb)、Chris Misch-Bloxdorf(Tb)、Isaac Kaplan(Tb)、Jennifer Wharton(BTb)
Yuhan Su(Vib)、ArcoIris Sandoval(P)、Olli Hirvonen(G)、Marty Kenney(B)、Josh Bailey(Ds)
曲は、5トラック分での組曲が入った全部で8曲。作曲はすべて、Brian Krock でした。
とクレジットを調べていたら、プロデュースが Darcy James Argue でした!
01 Don t Analyze
02 Tamalpais I. - stratus
03 Tamalpais II. - steep ravine
04 Tamalpais III. - Stinson Beach
05 Tamalpais IV. - Dipsea Steps
06 Tamalpais V. - cirrus
07 Jelly Cat
08 Mighty Purty
サックスからベース、トロンボーンへと主楽器が変わりながらリズムになる旋律を奏でる。
その上をまた異なるいろんな楽器が取っ替え引っ替え出てきて1フレーズづつ演奏していくような1曲め。
ビッグバンドではあるが、ユニゾンでの迫力あるサウンドとか、美旋律とか、凝った美しい和音を聴かせるのではなく、いろんな楽器が取っ替え引っ替えパルシブに出ては消えを繰り返すことによって作り出されるリズムに大いなる聴きどころを置いたような演奏。
そんな管楽器群が奏でる相当に凝ったリズムを土台にして、かなりしっかりしたソロを入れることで、いろんな表情を見せストーリー性を感じさせるように進んでいく。
4曲めラストでのギターとか双頭に過激なことをやっている。
ただ、全体的には似たようなサウンド構成での演奏が延々続いていくことになるので、若干冗長性を感じるようなところはあるか。
ベストは7曲めです。
https://www.bigheartmachine.com/
Big Heart Machine "Big Heart Machine"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07FP1D4FZ/)