Art Hirahara "Sunward Bound"
Art Hiraharaの4作めのリーダー作で、個人的に聴いているのは3作めになりまして、そのアルバムは以下の通り。
"Noble Path"(https://www.amazon.co.jp/dp/B004KNO86U/)
"Libations & Meditations"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63043011.html)
"Central Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64039126.html)
本作も前作と同じメンツで、実際のところはリーダー買いというよりはメンツ買いの様相を呈しているのは公然の秘密です。
そんなメンツは以下の通り、Rudy Roystonと、Donny McCaslinは今年リーダーアルバムの新作が出ています。
Art Hirahara(P)、Linda May Han Oh(B)、Rudy Royston(Ds)、Donny McCaslin(Sax)
Art Hiraharaのアルバムでは、必ず1~2曲、日本の曲を入れていまして、本作でもその例に漏れずの構成になっています。
"Libations & Meditations"では「からたちの花」、"Central Line"では「黒田節」「夕焼け小焼け」で本作では「赤とんぼ」「リンゴ追分」を入れている。日本の曲の良さを海外に広めるという意味では素晴らしい活動だと思います。
01 Ruse For Blues Shoes
02 Brooklyn Express
03 Akatombo (赤トンボ)
04 Sunward Bound
05 Unbound
06 Points Of View
07 Ringo Oiwake (リンゴ追分)
08 Beyond Right And Wrong
09 Up Turn Out
10 Suspended
11 Inverted Fountain
演奏ですが、ソロ、トリオ、カルテットと3パターンの演奏が入っていまして、その内訳は以下の通り。
ソロ:3,11
トリオ:1,7,8,9,10
カルテット:2,4,5,6
冒頭の2曲が、真っ当にハードバップな気配たっぷりに4ビートで奏でられる、1曲めがトリオ、2曲めがカルテットで演奏され、そして3曲めがピアノソロで赤とんぼ。
個人的な気分では、ここまでで1つのセットになっていて、イントロ的な位置づけとして聴いています。
そして、4曲めからが本編ってことで、特に4~6曲めのカルテットでのコンテンポラリー色の濃い演奏が真骨頂だと感じている。実に格好良い。
ここでのRudy Roystonがいつもの音数勝負みたいなスタイルではなく、程よく抑制を効かせたエモーショナルなドラミングで好感触。
Art Hiraharaは、ソロはもちろん、バッキングでも多彩でありながらかなり凝ったフレーズを多用していて、音を追っていて全然飽きさせない。
元々そう強いタッチを持ち味にしたピアニストではないが、全体にはっきりとしたタッチで、アグレッシブなところではがっつりと弾き、美旋律ではタッチを柔らかく、抑揚のあるピアノを聴かせる。
Donny McCaslinの余裕感を感じさせる伸びやかなソロが気持ち良い。
David Bowieのアルバムに参加したことで、人気が不動になってきたことにより、伸び伸びと自信を持って自身の演奏を繰り広げられるようになったんじゃないかと勘ぐっているが..。
7曲めからトリオでの演奏になって、これが3つめのグループ。
My Favorite Things みたいなりんご追分から、8曲めがフリー濃度濃いめのスピリチュアルな曲、
9曲めが高速4ビート、10曲めがバラードとスタイルというか印象というかをがらりがらりと変えた演奏。
ここでの、Linda May Han Ohの風格と言いたいような佇まいのベースが素晴らしい。
最後はソロで締めくくり。
ベストはカルテットの6曲めにしましょう。
Art Hirahara "Sunward Bound"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07FP85751/)
"Noble Path"(https://www.amazon.co.jp/dp/B004KNO86U/)
"Libations & Meditations"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63043011.html)
"Central Line"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64039126.html)
本作も前作と同じメンツで、実際のところはリーダー買いというよりはメンツ買いの様相を呈しているのは公然の秘密です。
そんなメンツは以下の通り、Rudy Roystonと、Donny McCaslinは今年リーダーアルバムの新作が出ています。
Art Hirahara(P)、Linda May Han Oh(B)、Rudy Royston(Ds)、Donny McCaslin(Sax)
Art Hiraharaのアルバムでは、必ず1~2曲、日本の曲を入れていまして、本作でもその例に漏れずの構成になっています。
"Libations & Meditations"では「からたちの花」、"Central Line"では「黒田節」「夕焼け小焼け」で本作では「赤とんぼ」「リンゴ追分」を入れている。日本の曲の良さを海外に広めるという意味では素晴らしい活動だと思います。
01 Ruse For Blues Shoes
02 Brooklyn Express
03 Akatombo (赤トンボ)
04 Sunward Bound
05 Unbound
06 Points Of View
07 Ringo Oiwake (リンゴ追分)
08 Beyond Right And Wrong
09 Up Turn Out
10 Suspended
11 Inverted Fountain
演奏ですが、ソロ、トリオ、カルテットと3パターンの演奏が入っていまして、その内訳は以下の通り。
ソロ:3,11
トリオ:1,7,8,9,10
カルテット:2,4,5,6
冒頭の2曲が、真っ当にハードバップな気配たっぷりに4ビートで奏でられる、1曲めがトリオ、2曲めがカルテットで演奏され、そして3曲めがピアノソロで赤とんぼ。
個人的な気分では、ここまでで1つのセットになっていて、イントロ的な位置づけとして聴いています。
そして、4曲めからが本編ってことで、特に4~6曲めのカルテットでのコンテンポラリー色の濃い演奏が真骨頂だと感じている。実に格好良い。
ここでのRudy Roystonがいつもの音数勝負みたいなスタイルではなく、程よく抑制を効かせたエモーショナルなドラミングで好感触。
Art Hiraharaは、ソロはもちろん、バッキングでも多彩でありながらかなり凝ったフレーズを多用していて、音を追っていて全然飽きさせない。
元々そう強いタッチを持ち味にしたピアニストではないが、全体にはっきりとしたタッチで、アグレッシブなところではがっつりと弾き、美旋律ではタッチを柔らかく、抑揚のあるピアノを聴かせる。
Donny McCaslinの余裕感を感じさせる伸びやかなソロが気持ち良い。
David Bowieのアルバムに参加したことで、人気が不動になってきたことにより、伸び伸びと自信を持って自身の演奏を繰り広げられるようになったんじゃないかと勘ぐっているが..。
7曲めからトリオでの演奏になって、これが3つめのグループ。
My Favorite Things みたいなりんご追分から、8曲めがフリー濃度濃いめのスピリチュアルな曲、
9曲めが高速4ビート、10曲めがバラードとスタイルというか印象というかをがらりがらりと変えた演奏。
ここでの、Linda May Han Ohの風格と言いたいような佇まいのベースが素晴らしい。
最後はソロで締めくくり。
ベストはカルテットの6曲めにしましょう。
Art Hirahara "Sunward Bound"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07FP85751/)
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