Gilad Hekselman "Ask For Chaos"

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リーダー作としては、2015年の"Homes"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63447206.html)以来ではあるが、参加作としては、
 John Raymond "Joy Ride" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64590098.html)
 Ari Hoenig "Ny Standard" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64563257.html)
 Will Vinson "It's Alright With Three" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64558075.html)
と本年だけで3つアルバムが出てくるほど登場頻度が高い。
今年は、ライブでも見ています!!
 John Raymond & Real Feels(20180612) (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64523890.html)

本作のメンツですが、2つのユニットを使い分けていまして、それぞれが以下の通りの面容。

gHex Trio (3,6,8,10)
Gilad Hekselman(G)、Rick Rosato(B)、Jonathan Pinson(Ds)

ZuperOctave (2,4,5,7,9)
Gilad Hekselman(G)、Aaron Parks(P、Key)、Kush Abadey(Ds)

演奏曲は、以下の通り。すべての曲がGilad Hekselmanのオリジナル。
01 Prologu00001101
02 Vblues
03 It Will Get Better
04 Tokyo Cookie
05 Stumble
06 Milton
07 Home To You
08 Little Song For You
09 Clap Clap
10 Do Re Mi Fa Sol

冒頭が、メカニカルでエレクトロニクスなギターを掻き鳴らす、20秒程度のイントロで、2曲めからが本番。

クレジットの通り2つのユニットの演奏が入っていまして、それぞれ多少なりとも印象が異なっていまして。
gHex Trioは、ギターの自由度、広がりを前提にしたサウンドと言ったイメージで、それを端正なフレーズだったり、ちょっとスピリチュアル入ってみたりと、正統系でジャス感強めな演奏と言った印象。

ZuperOctaveのほうは、Aaron parksのピアノ、キーボードが入ることでコンテンポラリー色が強めに出ているか。
疾走感だったり、メカニカルな気配だったり、あとAaron parksの独特な節回しと、そんなのが混ぜ合わさってより現代的なサウンドに仕上がっている印象。
特に5曲め後半のトレモロなギターサウンドが何重にも重なる幻想的な雰囲気が気持ち良い。

4曲めのトリオ曲がタイトなリズムとか例外もあるが、2つのユニットを塩梅良く配置することでバランスを取って、全体としてはコンテンポラリー色強めだけどしっかりジャズ色を見せた作品に仕上がっているといえそう。
最後は、ストリングスの入った牧歌系な曲で締めくくり。

ベストは、5曲めかなぁと。


Gilad Hekselman "Ask For Chaos" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07DV6YH22/)

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