板橋文夫, 瀬尾高志, 本田珠也(20181201)

イメージ 1

板橋文夫さんのライブを見るのは、2016年のFit!+纐纈雅代以来で、約2年ぶりになります。
そんなに見ていなかったのかと、この文章を下記ながらビビってます。

 "板橋文夫 Fit! + 纐纈雅代(20160812)"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63818432.html)

さらに、Fit!のオリジナルメンバー3人だけでのライブも見ていないというのも、自分で驚いています。
Fit!のトリオ部分のメンツは、板橋文夫(P)、瀬尾高志(B)、竹村一哲(Ds)の3人ですが、今回はメンバーからドラムが本田珠也に変わってのトリオ。
そんなメンツは、
板橋文夫(P)、瀬尾高志(B)、本田珠也(Ds)

19時20分頃お店について、先客が5~6人くらい。

今回のステージは、左奥にドラムの珠也さん、その手前にベースの瀬尾さん、右奥がピアノは入口を半分くらい覆うように前に出されたセッティング。
ピアノはいつものように、天板、側板、消音器と外されています。
マイクはベースにだけ付いていて、ピアノにマイクは入れてなかったと思います。
そのベースのアンプが前半は床に置いてあったが、音が飛ばなかったんでしょう、後半はカウンターの椅子を持ってきてその上に乗せていました。

1stセットは20時05分くらいからほぼ1時間で4曲。2ndセットは20時半過ぎから、アンコールを入れて1時間弱で4曲といった構成。
冒頭、せーので「ドスッ」と一発音出しからスタートするフリーに近い演奏のタイトルは"PAKA"だったか。
2曲目は「ヒット曲」という紹介でアリゲーターダンス。これでもかってくらいにパワフルで燃える演奏を繰り広げる。
今回、(マスターのリクエストもあって)片山トリビュートの曲が数曲やってまして、
前半では、新作のFumio69でデュオを披露していた"Lady's Blues"
後半は、"Quatre"(https://www.amazon.co.jp/dp/B004LWFKWQ)で、片山と演奏している名曲"Hallelujah"を。
そして最後は、板橋の名曲"For You"をアンコールに披露して終了。

一哲がパワフルで煽り立てるようなドラムなのに対し、珠也は重量級の打撃で演奏を推していくようなスタイルで、いつものFit!(はCDでは良く聴いている)とは一味違う板橋トリオを聴くことができた。

大半の曲が、いつものようにパワーで押し切るような、"これでもか"感の強いものであるのは、板橋トリオの持ち味ではあるが、今回はとくに3者のパワフルな演奏のなかに、微妙にコントロールした非常に繊細な表現が見えていたことで、とくに個人的には珠也のハイハットワークの繊細さに目が行ってしまったのが特筆でありました。

板橋は、ほとんど立ちあがって鍵盤を叩くように弾き続け、グリッサンド(今回、拳での打鍵は少なかった印象)を多用した演奏で、しっかりピアノを酷使しているな感のあるもの。
瀬尾も板橋に負けじとベースを酷使するような演奏で応戦。
聴衆もそんな演奏に、容赦ないかけ声(微妙にあっているようなあってないようなタイミングと言葉
("待ってました!!"に"イヤッホー"は...(笑))で演者を盛り上げ、3者ともTシャツを汗みどろにした熱演で応えてくれたのでありました。

聴衆は、男女比同じくらいの結局20人くらいになっていたと思います。