Lionel Loueke "The Journey"

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Lionel Louekeのリーダー作は、過去に聴いてたそのたびにアフリカ臭が個人的には合わないと言っていながら、それでも複数作(下に列挙)聴いていたが、ここらでもう良いかなだったんですが、ありがたいことに聴く機会を得られまして、こうして聴かせていただいております。

過去に聴いているのは、以下の4作。
 "Mwaliko"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59681002.html)
 "Heritage"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61570527.html)
 "In a Trance"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63060917.html)
 "Gaia"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63516148.html)

メンツは、固定メンバーではなく曲ごとに入れ替わりのある以下の陣容。
Lionel Loueke(Vo,G)
John Ellis(Ss:2,5)、Dramane Dembele(Fl:5,6)、Patrick Messina(Cl:9),
Etienne Charles(Tp)、Robert Sadin(Kb:3,6)
Pino Palladino(B:1,3,5,6)、Massimo Biolcati(B:13)
Cyro Baptista(Berimbau, Per:1,2,4,6,9,10,11)、Christi Joza Orisha(Per:3,4,5,6,11)、Ferenc Nemeth(Per:13)
Mark Feldman(Vln:6)、Vincent Segal(Cello:9)、Robert Sadin(soundscape:6,11)

演奏曲は以下の通り。全部Lionel Louekeのオリジナルで合っていると思います。
01 Bouriyan
02 Molika
03 Bawo
04 Vi Gnin
05 Mande
06 Kaba
07 Dark Lightning
08 Vivi
09 Hope
10 Gbe
11 Gbedetemin
12 Guira
13 Okagbe
14 Reflections on Vi Gnin
15 The Healing

クレジットを見てもわかる通り、パーカッションを多用したサウンドではあるが、そんなパーカッションの
サウンドにこそそこはかとなく感じられるが、曲調としてはアフリカ臭は極力排除していることが感じられる。
というのが、前半3曲の感想。

かと思うと、4曲めはレナードコーエンかと言うような、ギターを伴奏にしたしっとりめのボーカルなんて出てきて仰け反る。

そして、ここから手を変え品を変えしつつ、アフリカンな色合いが徐々に濃くなっていくような印象。
フレーズにアフリカンな色が少し入り、パーカッションが前面に出て、その使い方にアフリカンな色彩が出てきたり、執拗な同じフレーズの繰り返しとか、少し粘り感のある独特な発音での歌唱だったり、10曲めを過ぎたあたりから結構な濃度になり、最後の曲の伴奏なしのボーカル曲で、ジャズ度が消えちゃうような…

以前だと、Hugh Masekela、Dollar Brandとか、ちょっと前だとRichard Bonaとかいろいろ挑戦しているが、個人的な感覚としてはまだどろりと融合してきているような状態には感じられず、まだまだ道半ばなのかなぁと言うのが率直な感想。
本作の前半あたりが、なんとなく良い感じになってきている気もするが、はてさて。

ベストは1曲めですかね


Lionel Loueke "The Journey"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07D58XP2V/)

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