Nouon "Flow"

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Nouonのスタジオ録音の2枚目のアルバムがリリースされました。
前作は、
 "Kuu" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63552065.html)
で、2016年に入手しています。
その後、ライブは個人比としては高頻度に聴いていたのですが、2017年8月を最後にメンバーの1人 Huw Lloyd が脱退し、新メンバーに加藤一平を迎えての初ライブが2018年3月。その後正式加入が発表され、すぐに新作の録音に入るという情報が流れ、2018年12月にリリースされたのが本作ということになります。
加藤が入った新生Nouonの演奏は、このアルバムの録音直前に聴いています。
 "Nouon (20180607)" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64518299.html)

他のメンバーは不変で、以下の通りの布陣。
Azusa Yamada(Vib)、Kevin McHugh(Key)、Ippei Kato(G)、Junpei Yamamoto(Ds)

演奏曲は、旧曲の再演に新曲を加えたもので、3, 4, 5, 8, 9が旧曲(でいいはず)。
1 Give The Pigs Their Slop
2 Linda Hamilton
3 Man In The kitchen
4 Above Avrage
5 Pigeons
6 Selectness
7 Amor Brasillero
8 Dicks
9 Keviman Kebumen

メンバー交代して初のアルバムということで、加藤一平が入って、どうサウンドが変化するかが最大の関心ごと。

アプローチは異なるが、役割的には山田と加藤は近いところにいるというのが前回のライブのときにも薄々感じていた役割分担。
が、そんな役割分担予測から、同期するような場面、微妙に同調した演奏、絶妙に反目するような演奏と、つかず離れずの演奏をしていまして、この同期するというところが Huw Lloyd との演奏ではあまり見られなかったところという印象で、この辺に新生Nouonのサウンドの新しい面白さが出てきているんじゃないかと予測。
そういう意味では、これまで認識していた加藤の真骨頂とは異なる部分での魅力が引き出されていると言えるのではなかろうか。

既成曲が多く含まれていて、当初は聴き馴染んだこれらの曲がどう変化進化したかに興味を持ちそれを面白がって聴いていたが、新曲の曲調、雰囲気が今後のこのバンドの嗜好思考を予測させると思い至ると、新曲のほうに興味の対象が徐々に移っていく。

そんな新曲では、2曲めがもしこのバンドの先鋭的な響きだとしたら、この先、Pat Metheny のOrchestrion を指向している部分もあるのではないかと勘ぐってみたり、7曲めでの響きのきれいな音色でのビブラフォンとの交歓から、美旋律のギターソロと、一瞬"加藤か!?"とか思ってしまうほどの、加藤の美学を前面に出したサウンドとか..。
こんなサウンドの端緒が進化していくのか、まだまだ変化を続けるのか今後が楽しみ。

加藤が、非常に抑制を効かせながらテーマをユニゾンする場面とか、Kevin McHughのソロに優しく絡んでくるような入り方とか、当初はちょっと違和感さえ感じていたのが、聴き込んでくるに従ってゾクゾクとするくらいになってくるから面白い。
加藤の真骨頂は、小出しにはちょこちょこ出ているが、8曲めのソロでがっつりと聴かせる。

ドラムの山本もパワフルな演奏を仕掛けてくることもあるので、加藤とのバトル然とした演奏とかも期待したいところである。

ベストは、新曲のなかから6曲めに。

Nouon "Flow"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07KGWSW39/)

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