"Carpe Diem" Paolo Fresu Devil Quartet

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Paolo Fresuのリーダー作は、Ralph Townerとの双頭作を過去に聴いていますが、単独名義のものはこれが初。
 "Chiaroscuro"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59124497.html)

参加作も、自blogを検索するとRalph Townerのリーダー作に入っているのが見つかりましたがそんな程度の聴取頻度の人です。
 "Open Letter"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64411427.html)

そんなんなんで、本作も実は自分で購入したものではなく、聴かせていただいたもの。

メンツはギタートリオにトランペットのPaolo Fresuが入るカルテット構成。
Paolo Fresu(Tp)、Bebo Ferra(G)、Paolino Dalla Porta(B)、Stefano Bagnoli(Ds)

演奏曲は以下の通り。きちんと確認はしていませんが、すべてPaolo Fresuのオリジナルで良いと思います。

01 MEDLEY a) home b) carpe diem
02 IN MINORE
03 ENERO
04 DUM LOQUIMUR, FUGERIT INVIDA AETAS
05 LINES
06 SECRET LOVE
07 BALLATA PER RIMBAUD
08 OTTOBRE
09 UN TEMA PER ROMA
10 HUMAN REQUIEM
11 WUAM MINIMUN CREDULA POSTERO
12 GIULIO LIBANO
13 UN POSTO AL SOLE

セミアコだかフルアコだかの胴鳴を良く効かせたギターサウンドでのギタートリオを擁した上で、Paolo Fresuのトランペットがふくよかな音色で朗々としたフレーズを乗せていく。

全体にスローめなテンポの曲が大半を占め、大雑把には、アメリカーナな雰囲気を持った曲、ECMにありそうな美旋律だけで構成された曲、等々を中心にしたゆったりとした響きで聴かせる。
Paolo Fresuのトランペットの、この中では硬質になる音色ではあるが、その朗々とした演奏の冴え冴えしさ、曲によっては多重録音で一人アンサンブルも聴かせる、そんな演奏もさることながら。
ここではBebo Ferraのギターが肝で、弦を擦る指使いから、うなり声、息遣いまでギター演奏の一挙手一投足、気配までをも全てしっかり捉えるような録音で、ソロでは、そんな音が臨場感を増幅させる。
このギター奏者の発する全てを含んだギターサウンドが全体の雰囲気作りに大いに貢献していることが如実に感じられる。

そして、Paolino Dalla PortaのCharlie Hadeばりに沈み込むベースがこれまた良いのでありました。

ベストは1曲めで良いと思います。


"Carpe Diem" Paolo Fresu Devil Quartet(https://www.amazon.com/dp/B076BWK5ZL)

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