"Lines In The Sand" Antonio Sanchez
"Channels of Energy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64522517.html)
その前が数年のブランクがあったので、Pat Methenyとのツアーを中心としたものだったのが、昨年は自身の活動を中心にできたということと推察。
たしかに、本年初頭のPat Methenyの日本公演には帯同していませんでした。
メンツはJohn Escreet, Matt Brewer, Thana Alexa, Chase Bairdとのカルテットを中心としたもの。
SaxのChase Baird以外は前々作"Meridian Suite"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63276219.html)と同じメンツなので、このレギュラーグループは維持し続けていたということなんでしょう。
Antonio Sanchez(Ds, Voice, Kbd)、John Escreet(P, FenderRhodes, Syn)、Matt Brewer(B)、Thana Alexa(Voice)、Chase Baird(Ts, EWI)、Nathan Shram(Viola:2)、Elad Kabilio(Cello:2,3)
演奏曲は、20分超の大作(組曲?)を2つ擁したもので、冒頭はイントロと題された1分程度のトラックなので、実質5曲ということになります。
ただ、実際聴いていてあまり曲の区切り(はあるがそれを)を意識して聴いていなかったかなぁとも思ったり..。
01 Travesia Intro (1:23)
02 Travesia (Part I - Part II - Part III) (20:08)
03 Long Road (6:57)
04 Bad Hombres Y Mujeres (8:43)
05 Home (6:17)
06 Lines In The Sand (Part I - Part II) (26:15)
パトカーのサイレン音から、事件現場のような臨場感ある音が冒頭に入り、ふっと音が切れるとおもむろに
John EscreetのシンセとAntonio Sanchezのドラムの本編が始まる。
ボイスをフロントの主要楽器に見立てたような所作は、Pat Methenyが使いそうなアレンジ。
そのボイスが大半の曲で前面に出ており、サックス、キーボードとのユニゾンから、バトル然としたパフォーマンスまで、主要な構成要素になっていている。
Pat Methenyが演奏しそうな壮大なものから、Dave Hollandのリーダー作にありそうな難解な曲、Chris Potterが演りそうなメカニカルな曲、ロックな高速ドラムを勢いで聴かせる曲等々
全面的にドラムサウンドが表に出て目立ったサウンドを響かせているのは、リーダーがドラマーだから。
目立ってはいるがやかましくないその塩梅は、Antonio Sanchezならではな気がしている。
ベストは4曲めにします。
"Lines In The Sand" Antonio Sanchez(https://www.amazon.co.jp/dp/B07H9CLV2K/)
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