"Another Track of Kind of Blue” Miles Davis

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このブログを開始したのが2005年2月で、Miles Davisが没したのが1991年9月。
このブログは新譜紹介を主としているのでMiles Davisが登場することはほとんどないんですが、検索すると7つの記事がありました。

初期に紹介の旧作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a32617400.html)と、ちょっと後に紹介の発掘音源(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60702977.html)とが大半。
書籍紹介なんて記事(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45879080.html)も残っています。
直近ではRobert Glasperが絡んだ作品(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63792606.html)なんてのがありました。

さて、本作です。
"Kind of Blue”以外にも、レコーディング風景をそのままパッケージしたBootlegの存在ってのがあったはずで、少し調べた範疇では、”Round About Midnight”, “Milestones”, “Seven Steps To Heaven”なんてのが存在しているのが見つけられます。

なんでも、1980年前後にCBS SonyがMiles Davisの未発表音源をリリースしようとしてColumbiaの倉庫漁りをし、相当数のテープをコピーして日本に持ち帰った。
それを世に出そうと準備していた時に、ColumbiaからMiles Davisは復活するから未発表音源のリリースするおいう企画はお蔵入りした。
が、関係者が不正にコピーして横流しした音源が巡り巡ってBootlegとして世に出たということのよう。(故中山康樹の文より)

さすがに全部はこんなセッションアルバムを買い集めて聴こうなんて気はおきませんが、これら一連の音源の最初が、この"Kind of Blue”の録音風景を収めたものだったと記憶していまして。
当時からそれがどんなものだったのかと興味津々であったのですが高い金出す気にもならず、先日中古漁りをしていた時に安価なのを見つけて、思わず購入してしまった次第であります。
ここまでの名盤の関連作となると、蔵出しからどれだけ年月が経過しても色褪せないと言う意味では中古で安価に買える冥利につきる音源とも言えます。(非正規盤でもありますし..。)

メンツは、当然ですが名盤のメンツそのまんまです。
Miles Davis(Tp)、John Coltrane(Ts)、Julian Cannonball Adderley(As)、Bill Evans(P)、Wynton Kelly(P)、Paul Chambers(B)、Jimmy Cobb(Ds)

track単位ではそれぞれ3曲分と2曲分の演奏が収まっていますが、オリジナルアルバム通りFreddie FreeloaderだけWynton Kellyで、他はBill Evansがピアノの椅子に座っているようです。

1 Recording Session of Freddie Freeloader, So What, Blue in Green
2 Recording Session of Flamenco Sketches, All Blues

当時は貴重なテープを回しているので、演奏と関係無いような場面の音はあまり残ってなく、いくつかのテイクとその前後の音が少々といった塩梅の収録内容。

採用テイクと異なる演奏での、アドリブが聴きなれたものと異なる違和感、きっと途中で切れるんだろうなと変な勘繰りをしつつ、そこまでの演奏のある種の違和感がなんとも変な雰囲気を醸し出す。
かと思えば、So What 冒頭のテンポの取り方、ピアノの打鍵の強さとか、微妙にコントロールしている、かなりの緊張感を感じさせる演奏を続けざまに聴かせたり、マイクにノイズが乗って中断とか、演奏が無事最後までいったあとの安堵感を感じさせる音(話し声、口笛、笑い声)等々が臨場感を伝えていて、数回聴いているぶんには充分楽しい内容。

ただ、愛聴するような作品ではなく、記録として貴重な内容ということだと思います。
それにつけても、一連のSo What セッションは相当な聴き応えがあることは保証いたします。

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