"In Common" In Common

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In Commonがユニット名=アルバムタイトルなのか、5人の並列記載がリーダー名なのか、いずれかだと思うが、通販サイトでは、Walter Smith III名義だったり、Matthew Stevens名義だったりと一貫していない。
5人の並列名義ってのが扱いにくいというのが実際のところなんでしょう。
ここでは、アルバムタイトル=ユニット名としてタイトルに書いておきます。

そんな本作は実力揃いの面々のユニットと、実際にはヴィブラフォンのJoel Rossは初めて聞く名前。
ベースのHarish Raghavanもあまり記憶にないんですが、自blogを漁るとWalter Smith III, Ambrose Akinmusireのリーダー作のベーシストが彼でした。

そんなメンツは以下の通り。
Walter Smith III(Ts)、Matthew Stevens(G)、Joel Ross(Vib)、Harish Raghavan(B)、Marcus Gilmore(Ds)

演奏曲は9曲ありますが、作曲者の記載はないのですべてメンバー共作ということじゃないかと推測。
01 freefive
02 Unsung
03 YINZ
04 ACE
05 foreword
06 Baron
07 13th Floor
08 About 360
09 Unconditional Love
10 ACE [reprise]

4ビート、非4ビートがバランスよく配されたコンテンポラリ系の曲が並ぶ。

Walter Smith IIIのサックスが主にフロントで、テーマからソロを担う。
Matthew StevensのギターとJoel Rossのビブラフォンが伴奏にまわる頻度が高めの役回り。
登場頻度は、Matthew Stevensのギターのほうが多め。
そのためなのか、ストレートな音色による真っ当な演奏ではあるが支配的な位置付けにいると感じられる。

が、それにまして耳を引き付けてくるのが、Marcus Gilmoreの自由度の高いドラム。
出番が少ない曲もあり出てくれば大騒ぎってわけでも無いが、暴れてる曲では演奏に寄り添うようなアプローチは皆無じゃないかというくらいの暴れっぷり。それでいて演奏をしっかり盛り上げている。

4曲めはおもちゃのピアノみたいな音が入るが、これは誰の演奏かなぁ

最初と最後が1分台の前座後座的なもので、残りも2~5分台の短めの演奏なので、次から次へといろんなモチーフが出てくるような感じ。
しかもトータルでも40分無いくらいだから、あれよという間にアルバムの終わりまてきている感じ。

最初と最後の短い演奏がドラムの入らないトラックで本編での暴れた演奏との対比がちと楽しい。

ベストは、本編は格好良い4曲めにします。


"In Common" In Common(https://www.amazon.co.jp/dp/B07GRRGWGV/)

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