"Bamboo Grove" 峰厚介

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峰厚介のリーダー作を買って聴くのはこれが初のはず。
リーダー作を除いて、演奏自体を聴くのは、J.J.Spiitsでの演奏が最初ではないかと思うが、そのとき特に峰厚介を意識して聴いていたわけではなかったことを暴露しておきます。
 "LIVE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a39639533.html) 等々
他に、自blogを漁ると渋谷毅のアルバム等に参加しているのを聴いています。

ライブでは、そのJ.J.SpiitsをLive Under The Sky '92で、その後2010年の国立パワージャズ、2013年の板橋文夫とのデュオと複数回は聴いています。
 "板橋文夫、峰厚介デュオ(20130208)"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61762091.html)

この盤はメンツ買いなんですが、そのメンツは以下の通り。
須川、竹村のリズムで一発で買いを決めています。ピアノの清水さんを聴くのはこれが初。過去に2枚のリーダー作があるようです。
峰厚介(Ts,Ss)、清水絵理子(P)、須川崇志(B)、竹村一哲(Ds)

演奏曲は、すべて峰のオリジナルで全部で7曲。
1 Bamboo Grove
2 凍星
3 Rias Coast
4 21
5 Late Late Show
6 水蒸気 - Short Fuse
7 Head Water

実は冒頭から格好良くて、かなり入れ込んで聴き始めています。
速めの4ビートをドラムが煽り、ベースが畳み掛けるなかピアノが自由闊達に暴れまわるハードな演奏をバックにして、燻し銀的なサックスがゴリゴリと割り込んでくる。冒頭から格好良いの一言。

ていねいな運指でありながら、タッチは強めで低音を効果的に使うことで迫力も感じさせるピアノ。ていねいな演奏だからか端正な印象を与えるが、そればかりではない。
終始パワフルに攻め立てる竹村のドラム。しかも、長めのドラムソロの頻度が多めで、峰はこのアルバムで竹村のドラムを聴かせたかったのではないかと勘ぐりたい。
歌ごころあるフレーズをエッジをあまり立てないような音色でありながらゴリっとしたサウンドの須川のベース。
ほとんどビブラートしない無骨な演奏でゾリっとした凄みを感じさせる峰のサックス。それでいてスローな曲ではやさしさのようなものまで感じさせ、さすがの巧さを見せつける。

曲としては総じてオーソドックスなジャズの体をなしているが、演奏は若手3人が先導するパワフルで熱いもので、満足度はかなり高い。

ベストは1曲めになるんでしょう。

"Bamboo Grove" 峰厚介 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07L9TWXLX/)

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