Human Feel "Gold"

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本作は、Kurt Rosenwinkel参加を見つけて、速攻買いを決めたもの。
通販サイトによっては、Chris Speedがリーダーとしてあるものもジャケットを見る限り、"Human Feel"か"Gold"のどちらかがタイトルで、どちらかがユニット名だということは容易に判るはずだが..。
結局は、Human Feelがユニット名で"Gold"がアルバムタイトルと言うことで落ち着いている。


さて、メンツ買いした本作の他のメンツは...。
Jim Blackは、南博の幻盤"Message For Parliena"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63646287.html)のドラマー。
サックスのAndrew D'Angeloは"Skadra Degis"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55704483.html)を聴いていて、これはJim Blackと共演しているアルバムでした。
もう1人のサックス奏者であるChris Speedは、これまで聴いてはいなかったよう。
Kurt RosenwinkelとAndrew D'Angeloは、"Heartcore"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62041841.html)で共演しています。
Jim Black(Ds)、Kurt Rosenwinkel(G)、Andrew D'Angelo(Sax)、Chris Speed(Sax)

演奏曲は、Andrew D'Angeloが5曲、Jim Blackが2曲、Kurt RosenwinkelとChris Speedが各1曲のオリジナルと
4人の共作が1曲という構成。
01 ALAR VOME
02 IMAGINARY FRIEND
03 G_D
04 STINA BLUES
05 BASS PLACE
06 EON HIT
07 MARTENS
08 LIGHTS OUT
09 NUMER
10 OLOGY

2管による厳粛的アンサンブルのイントロから突如として暴力的なドラムが入ることでアヴァンギャルドな雰囲気に突入し、ロックなギターが格好良い1曲め。
オーネットばりにポップでありながら異様な雰囲気を醸す3曲め

いずれの曲でも圧巻に感じられるのがサックス2管による掛け合いで、フリーキーで暴力的なサウンドから、スピリチュアルにブローするバトル、緻密でありながら緻密に感じさせないアンサンブルと、変幻自在かつトリッキーな演奏が次々と繰り出される。
さらに、林栄一ばりの高音域でのサックスがチリチリいうサウンドまで駆使し、これを圧巻と言わずしてなんと言うか。

曲に合わせて、フリー、スピリチュアルなアプローチから、真骨頂であるコンテンポラリーなサウンド、さらには歪み入りのロックなサウンドまで、普段以上にさまざまなスタイルを使い分けながら、ベース不在で空いた低音域から高音域まで縦横無尽に音を散りばめるKurt Rosenwinkel。
ロックテイストの強ビートから、フリーテイストの自由度の高い演奏まで、しっかりこなしながら演奏を鼓舞していく力感は見事なJim Blackのドラム。
そんな2人がビート感がありながらスピリチュアルなサウンドを構築していく。

ベストは4曲めにしましょう。

Human Feel "Gold"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07M86613B/)

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