Brad Whiteley "Presence"

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Brad Whiteleyというピアニストのリーダー作。
本人のhp(https://www.bradwhiteley.com/discography)を見ると、まだまだ参加作も少ない若い人のよう(1980生なので40近い)で、本作が2枚めのリーダー作になるようです。

これは、新譜情報を見ていてなんか気になって購入したもの。
特に、メンツにも収録曲にも目当てがあったわけではなく、本当になんかピンとくるものがあって..。

そういうメンツは以下の通り。いずれのメンツも名前に記憶がありませんでしたが、自blogを調べると少なからず参加作はありまして
Matt Pavolkaが1枚
 Alan Ferber "Jigsaw"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64336149.html)
Kenneth Saltersが1枚
 Myron Walden "Countryfied"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60264640.html)
Tom Guarnaが2枚、そのうちの1つが
 George Colligan "Runaway"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56491169.html)
と出てきました。
Michael Eatonだけは出てきませんでしたw

Brad Whiteley(P)、Matt Pavolka(B)、Kenneth Salters(Ds)
Tom Guarna(G:1-4,6,8-9)、Michael Eaton(Sax:1-2,4,6,8-10)

演奏曲は、すべてBrad Whiteleyのオリジナル。
01. Dusk
02. Sunset Park
03. The Unwinding
04. Sinking Feeling
05. Everything Changes
06. Presence
07. When We Met
08. Demagogue
09. Dawn
10. K Car Funk '83
11. A Dark Day

リズムにあたる低めな音でのフレーズをさまざまな楽器が繋げていく上をさまざまな楽器が即興で繋げていく8ビートのノリの良い1曲め。
4ビートの少しクセのあるフレーズのテーマを持った軽快な曲の2曲め。エンディングが一旦終わると見せかけてRobert Glasperな音使いのひとフレーズを入れてくる。

3曲めがゆったりめのイントロから、16ビートのちょっと攻めてる感のある本編になだれ込む曲、ドラムの軽やかなビートと、鋭角的なギターでのテーマが聴きどころ。

全体を通しての傾向としてはコンテンポラリ系になるとは思うが、出てくるフレーズは、ジョンスコほどではないが、変態系フレーズが出てくる頻度が高めか。
ただ、いろんな楽器がどれもこれもそんなフレーズを入れてて、即興でそんなフレーズが出てきているわけではなく、作曲された部分にそんなクセのあるフレーズを多用しているような印象。

主役のピアノは、淀みなくフレーズを紡いでいくが?流暢な感じはちょっと希薄な印象で、多少なりともコリコリとした感触を持った音使い。
曲全体としてはちょっとドロっとした印象を感じるが、ベース、ドラムのサウンドがそんなイメージを出してきているからか。
サックスが一番アヴァンギャルドな演奏をしている。
9曲めで突如フリーというかスピリチュアル濃度がかなり高めの曲が入って仰け反るw

ベストは1曲めでしょう。

Brad Whiteley "Presence"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07HSKPDBS/)

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