Dizzy Reece "Asia Minor"

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Dizzy Reece の1962年に発売された作品で、Prestigeレーベルからのリリース。
本作は、さるイベントでPrestigeレーベルのトランペットのフィーチャされた演奏を捜していた際に、No Trunks店主からお借りしたもの。

ジャズ批評の”Prestigeレーベル”本(https://www.amazon.co.jp/dp/4915557235/)は持っているが、さすがに普段新譜ばかり聞いているとこの辺のアルバムを選べるほどには所有しておらず、Miles Davis(ただし未発表音源)を持ってくかとか考えたのですが、いくつかお借りした音源からのチョイスで事なきを得ています。

メンツは、ちょいと変則的な3管のセクステット。
Hank Jones, Ron Carterと説明不要の名手に、往時のサイド参加作が多いCharlie Persip、Joe FarrellはChick CoreaのRTF参加で有名なフルーティスト、Cecil Payneは個人的にはほぼ未聴のバリトンサックス奏者。
リーダーのDizzy Reeceはジャマイカ出身で、まだ存命(2019/03調べ)のようです。

Dizzy Reece(Tp)、Cecil Payne(Brs)、Joe Farrell(Fl)、Hank Jones(P)、Ron Carter(B)、Charlie Persip(Ds)

演奏曲は、Dizzy Reeceのオリジナルが3曲にその他で全部で6曲。
1 The Shadow Of Khan
2 The Story Of Love
3 Yamask
4 Spiritus Parkus (Parker's Spiritus)
5 Summertime
6 Ackmet

ブラシによるザラザラしたドラムをイントロに斜に構えたようなテーマの1曲め
トランペットによる高らかかつ朗々としたソロから始まる2曲め
紫煙が似合うような、そこはかとなく陰を感じさせるような、そんな4ビートのサウンド。
この年代らしい(今となってはちょっと恥ずかしい)格好良さを垣間見せるような演奏が6曲収められている。

フルートの繊細は高音、バリトンサックスのバリバリいう低音、トランペットの奔放に吹き鳴らすカラッとした音と、3つの性格の大きく異なる管の音色が演奏を鈍く彩る。
異色なようで違和感を感じない3管の音色の違いを楽しみながらのハードバップ。

ベストは4曲めにしましょう。

Dizzy Reece "Asia Minor"(https://www.amazon.co.jp/dp/B009K6GKEK/)

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