石田幹雄, 須川崇志 デュオ (20190330)

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石田, 須川のデュオは、本年1月にありましたが、残念ながらこのときはうかがえず。
本日も、体調が完全に戻っていない感じもあって、どうしようか..。という感じであったが、このデュオだけは早めに聴いておきたいと、雨のなかお店に赴きました。
過去にも書いているが、急に思い立ってこんな演奏が聴けるのは非常に恵まれた環境に感謝しています。


ステージは、デュオ時の定番配置のピアノを左手前に移動したもので、ピアノの定位置(ちょっと奥まったところ)に須川が立つ。
定刻の20時を10分も過ぎたところから演奏開始。

演奏曲は、オリジナルを中心に、両セットで1曲ずつEric Dolphy を入れていたはず。
大半の曲は、そこはかとなくでも拍がわかるもので、テーマをちょっと演奏した後は、延々と即興が続く。
ただ、さすがにデュオだけに1人だけで演奏という場面はなく、いずれかが前面に出ても、もう一方がバッキング的に演奏を続ける。

石田が、いつも以上に唸り声をあげ、体を捩りながら演奏しており、本人はかなりい持ちよい状態になっていたんじゃないか。
須川の繊細なピチカート奏法に、響きのきれいなボウイングと、石田の演奏に追従してそうでしていないような微妙な寄り添い具合が、なんともいえない心地良さを醸す。
後テーマに戻るところだけ合図をかわすくらいで、ほとんどそれぞれに即興を繰り広げているような感じ。

そして、両セットの後半に即興の応酬のようなフリー濃度の濃い演奏が入ってくるが、このデュオならではの緊張感のある演奏で難易度は高いが聴き応えのある演奏を楽しませる。

1stセットは、20時10分から45分程度
2ndセットは、21時30分からたっぷり1時間に、アンコールにも応えてくれました。
聴衆は15人超といったところ。

終演後のBGMは、"Steel Away"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=373846)。
この盤は、最近の店主のお気に入りの1つのようで、このデュオも同じ構成ではあるが違うテイストのデュオになる。
この2人の組み合わせの妙もさることながら、ここにドラムを入れなかったのは、見事な眼識だと思う。
ちなみに店主のブッキングのはずです。(なので、他の店では聴けない組合せ)

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