"Flight" James Francies

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James Franciesの名前を意識したのは、今年(2019年)初頭のPat Methenyの来日公演でNate Smithとのトリオ(Side Eyeというユニット)で出演するという情報を知ったとき。
それまで、特に意識をしたことのある名前ではないが、自blogを調べていたら、2016年のMarcus StricklandのTwi-Lifeバンドでの演奏が出てきました。
 "Nihil Novi"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63763192.html)
もっともここでは各個人の演奏に言及していないので、そもそもの音楽スタイルが気になっていたんでしょう。

本作のメンツですが、クレジットは曲ごとに書かれており曲ごとに構成が微妙に変化しているが、下記メンツが入れ代わり立ち代わりしているということでよさそうです。
James Francies(P,Key)、Chris Potter(Sax)、Mike Moreno(G)、Joel Ross(Vib)
Burniss Travis II(B)、Jeremy Dutton(Ds)、Mike Mitchell(Ds)
Abbey Smith(Vo:4)、Kate Kelsey-Sugg(Vo:6)、Chris Turner(Vo:10)

演奏曲は、1曲を除いてJames Franciesのオリジナルでよさそうです。
01 Leaps
02 Reciprocal
03 Sway
04 My Day Will Come (Feat. Yebba)
05 Crib
06 Ain't Nobody
07 Reciprocal (Reprise)
08 ANB
09 Dark Purple
10 Dreaming
11 A Love And A Fighter

冒頭の強めの響きを入れたエレピで奏でられる疾走感のあるフレーズが印象的。
続くMike Morenoのソロの印象的なフレーズが素晴らしい。
そして後半のピアノのダイナミックに高音から低音に駆け抜けるソロが格好良い1曲め。
ヴィブラフォンに促されたパルシブなベース、ドラムのイントロから、パルシブな印象を保ったまま、サックス、ヴィブラフォン、ピアノとソロを回していく格好良い2曲め。

ギターカルテットを基本として、サックス、ヴィブラフォンとかを入れることで、曲の雰囲気が変わったり、イメージ作りをしてるような印象。
その延長で3曲にボーカルを器用していると解釈できるが、ただボーカルが入るとポップ濃度が濃いめになってしまうのが個人的には..。

ピアノでのダイナミックな演奏を前面に出しつつ、シンセ、エレピで細かく変化球を入れてくるJames Franciesのピアノのセンスはとても良く感じられ、曲調によって・・という部分はあれど、彼のピアノとシンセを使ったサウンドスタイルの妙みたいなもののセンスの良さも感じられたと思う。

ベストは、展開がちょっとだけドラマチックな1曲めにしましょう。

"Flight" James Francies(https://www.amazon.co.jp/dp/B07F7R8R2K/)

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