"Jeremy Pelt The Artist" Jeremy Pelt

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ここのところコンスタントに1年に1作づつアルバムをリリースしているJeremy Peltの新作は、レギュラーグループにゲストを加えた構成のもの。

前作は
 "Noir En Rouge - LIVE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64498386.html)

メンツは、前述の通りレギュラーグループと認識しましたが、実は、ピアノのVictor GouldとベースのVicente Archerが不変で、ドラムが変わってます。
そこに、ゲストとして、ヴィブラフォン、ギター等々が加わった構成。

Jeremy Pelt(Tp)、Victor Gould(P:1-4, 6-9,FenderRhodes:1)、Vicente Archer(B)、Allan Mednard(Ds)
Ismel Wignall(Per:1-6,8,9)、Chien Chien Lu(Vib,Marimba:1,3,6,8)、Alex Wintz(G:1,3,4)、Frank LoCrasto(FenderRhodes:2,3,5)


演奏曲は以下の通り。前半のロダン組曲は、前作録音のパリでのインスピレーションでできた作品とのこと。
01 The Rodin Suite: Part One: L'Appel Aux Armes
02 Part Two: Dignity And Despair
03 Part Three: I Sol Tace
04 Part Four: Camille Claudel
05 Part Five: Epilogue
06 Ceramic
07 Feito
08 Watercolors
09 As Of Now

おおらかなリズムを基にしたサウンドに、ビブラフォン、マリンバがコツコツとした音をアクセント的に入れることで、刺激的効果を入れているのは、演奏のテンション維持には良い効果をもたらしている。

Jeremy Peltはワウワウのかかった音、ミュートをかけた音と、ストレートでない音を効果的に使って、色彩豊かなサウンドを構築していく。

ピアノのバッキングは、エレピを使っている曲もあって、あまり力まず良い味の出ている演奏をしていて、あまり派手ではないが良い仕事をしているなぁと感じられる。
Jeremy Peltの曲調に対する人選の妙ってことなんでしょう。

ドラムが、全ての曲でとは言わないが、多用しているシンバルは良いんだけど太鼓類がちょっとやかましいと感じる場面があるか…。

全体にゆったりとした印象を抱く演奏ではあるが、程よく緊張感を感じさせ、その塩梅が独特な雰囲気を醸し、聴きごたえに繋がり聴取の満足度向上をもたらしている
前半の組曲は、短い曲を含んでいるため曲単位に楽しむというよりは組曲単位で場面が変わっていくさまを楽しむようなもんなんでしょう。

ほとんど目立たないが、場を締めているのは実はVicente Archerのベースではないかと思い至ったのは、かなり聴き込んで文章を書き始めてからなんですが、一応バラしておきます。

ベストは、7曲め


"Jeremy Pelt The Artist" Jeremy Pelt(https://www.amazon.co.jp/dp/B07M7Q4MTB/)

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