Gerald Cleaver "What Is To Be Done"

Gerald Cleaverのこのアルバムは、Nels Clineが入ることで気になっていたもの。
リーダーのGerald Cleaverは、リーダー作こそこれまで聴いてはいないが、Jeremy Peltの諸作、Yaron Hermanの諸作等々参加作では、いろいろと聴いています。
サックスのLarry Ochsは、完全に初めての人のよう。参加作を調べていたら、本作の前に、Gerald Cleaverとのデュオ作が出ているのを発見。
　"Songs Of The Wild Cave"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07HGQ53BQ/)Gerald Cleaver(Ds)
本作は、関連２作目で、デュオをトリオにして表現の拡大を図ったものと推測。

ということで、メンツは以下の通り。
Larry Ochs(Ts,Ss)、Gerald Cleaver(Ds)、Nels Cline(G)

演奏曲が、20分台の2曲に挟まれて、6分台の1曲という、なかなか攻めた構成。まぁ、どんな内容か想像つきそうな..。
1 Outcries Rousing
2 A Pause, A Rose
3 Shimmer Intend Spark Groove Defend


無機的に響くドラムによるリズム。
フリーな気配をまとっているがビート感のあるもので、無表情な印象ではありながら熱気を孕んだ演奏を聴かせる。

ノイジーでミニマル的なサウンドを中心に、エフェクトでの電子音を交えながら、延々と暴力的なサウンドを繰り出してくるギター。
何度聴いてもなかなかな暴力性で、Nels Clineやるなぁといった感じ。

低音をゴリゴリと響かせ、高音での絶叫と、奔放にバリバリと咆哮を撒き散らすサックスもまた暴力的な雰囲気を撒き散らす。

3者それぞれが好き勝手に暴れまわっていてとても相入れなさそうでありながら、3者のサウンドが混じり合うとえも言われぬうねりのようなものが出てきてなんとも格好良い。

3曲なんでベストは決めません。


Gerald Cleaver "What Is To Be Done"(https://www.amazon.com/dp/B07N32Q5KV)