"Booga Looga Loo" Oz Noy

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Oz Noy の新作です。
2012,2014,2015とTwistがついた作品をリリースした後、
 "Twisted Blues Vol.1 " (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61131727.html)
 "Twisted Blues Vol 2 " (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62729270.html)
 "Asian Twistz " (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63246331.html)
前々作はファンクを前面に出した大所帯での作品で2016年。
 "Who Gives a Funk" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63765636.html)
前作が、ギタートリオでのロックサウンドで2017年のリリース
 "Ozone Squeeze"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64782669.html)
2018年のリリースはありませんでしたが、なかなか良いペースでアルバムを発表してきています。

メンツ的には、小編成と大編成と2つのスタイルがあって、交互でなくてもその2輪での活動をしているようで、こちらは一応小編成を中心にしたもの。ただ人の入れ代わりは結構あり、またゲストが豪華です。
Will Lee、John Patitucci、James Genus、Dave Weckl、Seamus Blakeなんて名前があります。

Oz Noy(G)
Vinne Colaiuta(Ds:2,5)、Dave Weckl(Ds:4,7)、Steve Ferrone(Ds:1,3,6,8)、
Will Lee(B:1,3,6,8)、John Patitucci(B:2,5)、James Genus(B:4,7)、
Jerry Z(Kb:1,3,6,8)、Brian Charette(Kb:2,4,5,7)、Kevin Hays(P:5)、
Seamus Blake(Ts:6)、Anne Drummond(Fl:1,2,5)、John Sneider(Tp:2)
Marika Hugher(Cello:2,7)、Dave Eggar(Cello:7)、Mazz Swift(Vln:2,7)、Alba Torremocha(Vln:2,7)、Gabrielle Fink(Vln:7)

演奏曲は、Oz Noyのオリジナルが4曲、Thelonius Monk, Ray Charles, Brian Wilson, Paul McCartneyで全部で8曲。
1.Boogaloo Fever
2.Chocolate Souffle
3.A Soul Thang
4.Bemsha Swing
5.Booga Looga Loo
6.I Got A Woman
7.God Only Knows
8.Eight Days A Week

前半は、Creed Taylorか、Quincy Jonesか、ってなゴージャスなサウンドで、Fluteとオルガン、2曲めでは弦楽器のアンサンブルが入ったサウンド。
ただ、さすがにOz Noyのギターの上手さが冴えていて、ゴージャスなサウンドとファンクなリズムに乗って体を縦に揺すってるだけでは済まない、しっかりとしたサウンドを聴かせる。
がっちりと、ギターが全体を締めているような印象

中盤は、小編成でのファンクサウンドといった趣の曲が多めで、ギターをバッチリとフィーチャーしている。
そのOz Noyのギターが、思った通りのサウンドを思った通りに表現しているような非常に巧みな演奏で、フレーズの崩し方、演奏の粗し方すら、完成度の高さを感じさせる。
これが、ファンクサウンドとしては端正に過ぎる響きにも聴こえ、上手すぎるのもどうなのかと思ってしまうくらい。
こういう曲だと、6曲めで出てくるSeamus BlakeのSaxすらも上品だなぁと聴いてしまうから恐ろしい。

後半は、Beach Boys のGod Only Knowsをスローテンポで思い入れたっぷりに奏で、そして最後は、BeatlesのEight Days A Week をWill Leeがファンクに歌い上げる。
この終わりの選曲と演奏は、ホッとするというか、沁みますw

ベストは、3曲めでしょう。

"Booga Looga Loo" Oz Noy(https://www.amazon.co.jp/dp/B07N3RVN29/)

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